#SXSW2019「シリコンヒルズ」企業視察レポート①:R/GA

【前回】「#SXSW2019日本から世界に挑む!日系企業出展事例⑧:GROOVE X」はこちら

宣伝会議では、世界最大のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「サウス・バイ・サウスウエスト(以下、SXSW)」の開催に合わせ、2019年3月8日~17日の期間に米国テキサス州オースティンへの視察研修「Innovation Boot Camp in Texas」を実施。本視察は今期で4期目を迎える。ITビジネスの未来が語られたSXSWと、訪問した現地の企業での視察の様子をレポートする。

顧客体験の変革をベンチャー協業で加速させるR/GAの『ベンチャー・スタジオ・モデル』

左から、マネージングディレクターのカイル・バンチ氏、デザインディレクターのJPゴンザレス氏、プロダクトディレクターのエリック・ビー氏、SVP/MDのキャンディス・ハーン氏。

R/GAはディスラプション(創造的破壊)を標榜し、「Nike+」をはじめとした洗練された顧客体験を提供するプラットフォームやプロダクトの開発、クライアント企業の経営幹部に向けて顧客体験を変革するコンサルティングを行うなど、広告会社の枠組みを越えて成長しているフルサービスエージェンシーである。世界18拠点に2,000名を超える社員が在籍しており、東京オフィスの活動も3年目を迎えている。

同社の特徴的なプログラムが、2014年からスタートしたベンチャー企業との協業モデルである『ベンチャー・スタジオ・モデル』だ。日系企業においてもオープンイノベーションへの取り組みが増える今、視察ではその取り組みに参加者の関心が集まった。

変化の速い環境の中で、顧客体験を変革するようなプロダクト、サービスを開発するためには、クライアントが解決すべき課題や新たに拡張すべき体験の内容に合わせ、最適なソリューションを持ったベンチャーをアサインする必要がある。

そこでR/GAでは現在、約100社のベンチャーと、同社が考えるポートフォリオマップに適したソリューションと協業している。ベンチャーとの協業においては、より強固な結びつきをつくるM&Aという選択肢もあるが、柔軟性とスピード感を生かすため、あえて緩やかな協業の体制をとっているという。

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