伝え方のプロ2人が伝授!明日から使える「プレゼン」のコツ

5月23日、八重洲ブックセンター本店(東京・中央)で「伝え方」のプロ2人による対談が開催された。トップ広報プレゼン・コンサルタントの永井千佳さん(『広報会議』本誌連載中)と、コクヨの下地寛也さんの新刊をもとにプレゼンのコツを44人の参加者に伝授した。

『緊張して話せるのは才能である』(宣伝会議)著者の永井千佳さん、『プレゼンの語彙力』(KADOKAWA)著者の下地寛也さん

緊張のピークは最初の3分

永井千佳(ながい・ちか)
桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒。経営者のメッセージ強化に、様々な音楽ノウハウの蓄積が役立つとの気づきをもとに、トップ広報プレゼン・コンサルティングを開発・提供。

緊張して話せるのは才能である
永井千佳/著
宣伝会議
232ページ、1800円+税

永井:

お客さまから受ける一番多い質問に、「人前に出ると緊張する。どうしよう」という悩みがあります。実は私も、子どものころからあがり症でした。ただ、あるとき緊張を活かし、自分の感情を伝える方法を発見しました。このコツを伝えると、皆さん大変素晴らしいプレゼンテーションをされるようになります。

下地:

自信を持ってプレゼンするコツが、あったりするのでしょうか。

永井:

プレゼンの目的は上手に話すことではなく、人を動かすこと。実は緊張しても、話下手でも構いません。コツとしては、最初の3分を攻略すること。手や足、声が震えたり、体が硬直したりするような激しい緊張は、永遠には続きません。最初の3分がピークなので、最初の3分を成功させれば最後まで維持できます。自分が話す姿をスマートフォンで録画して、チェックするのもおすすめです。

下地:

緊張のピークである最初の3分に、避けるべきことはありますか。

永井:

自己紹介と時事ネタ、自慢話の3つの話題ですね。私は頭文字を取って、「3J」と呼んでいます。「自己紹介をしないのは失礼でないか」という疑問もあるかと思いますが、ビジネスプレゼンの相手はテーマに興味があります。テーマを話さずに自己紹介を長時間していると、「早く始めてほしいな」と思われてしまいます。

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