「飲食業界をアップデートしたい」敏腕起業家が語る“食×テクノロジー”

※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。

ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。10月5日(土)の放送は、前回に引き続き、起業家、経営者、ベンチャーキャピタリストでXTech(クロステック)株式会社/XTech Ventures株式会社 代表取締役CEOの西條晋一さんが登場。“食×テクノロジー”について妄想トークを交わしました。

左から、西條晋一さん、ハヤカワ五味さん

「飲食業界をアップデートしていきたい」

現在、西條さんは事業の1つとして、飲食店と卸売業者をつなぐプラットフォーム「クロスマート」を手がけています。

そもそもこの事業を立ち上げたきっかけは、飲食店のIT化が進み、予約や集客、決済やアルバイトの管理などが便利になる一方で「肝心の食材の発注は、いまだにFAXなどでやっているところが多い。翌日の食材を発注しようとFAXしても、混み合っていてつながらなくて帰れない、といった不便な声を耳にして、IT化しようと思った」と話します。

提供しているサービス内容について、西條さんは「飲食店さんが普段仕入れている納品書をスマホで撮って、その画像をアップロードする。そうすると、卸売業者がそれを見て“ウチならもっと良い食材があるよ”とか“もっと卸価格を下げられますよ”など、逆提案できる仕組みをつくっています」と説明。

ネット上でマッチングできるこの仕組みによって「これまで卸売業者さんは、足を使って泥臭く営業していても、なかなか取引につながらないという悩みがあった。(この仕組みでその)ハードルが下がったこと、かなり営業が楽になったことは1つのイノベーションだと思う」と自信をのぞかせます。

そして、同サービスを通して「“日本の飲食業界をアップデートしていきたい”というビジョンがある」と西條さん。出身地の徳島県に帰省した際、「外食しようと思っても、車で30分圏内にイケてる飲食店がほぼない。流行りのタピオカを飲もうと思ってもお店がほとんどない。唯一、最新のものが入ってきているのはコンビニぐらい」と現状を語ります。

西條さんは、ウイスキーの事例を引き合いに「以前は、おじさんじゃないとウイスキーってあまり飲まなかったと思うけど、ハイボールが出てきたことによって消費がすごく伸びた。そんな感じで、美味しいものが出てきたら、すぐに地方の飲食店にもバッと広がるような“食のアップデート”をやっていきたい」とも。

“食×テクノロジー”で広がる妄想

ハヤカワさんが、「扱うメニューや食品ロスなど、飲食店にはいろいろな課題があると思うんですけど、『クロスマート』によってユーザーの選択肢を増やすことができればおもしろいと思う」と感想を口にします。

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