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僕がこの本で書かせて頂いたことは、ざっくり以下の2つになります。
ひとつは「ギリギリまで考える」です。打ち合わせのギリギリまで、プレゼンのギリギリまで、撮影のギリギリまで、編集のギリギリまで、納品のギリギリまでそれぞれずっと考え続ければ、コピーも企画も段々良くなるかもですよという話です。
そしてもうひとつは「みんなで考える」です。自分だけじゃなく、制作会社やスタッフの皆さんも巻き込んで一緒にワイワイ考えていけば、いろんな目線が入ってくるので、自分だけでは気がつけないダメなところも分かってきますし、何よりみんなでワイワイやった方が楽しいので、コピーも企画も段々良くなるかもですよという話です。
…と、まあ、僕が書かせて頂いたことはたいしてタメにならない可能性大ですが、僕以外の皆さんは本当にタメになることをたくさん書かれてました。
ちなみに僕自身が刺さったのは「おりこうな企画とおばかな企画の往復の先に、天才の企画が待っている」「自分自身が面白がって企画するために、効率は無視してやみくもに考える」「書き続けて、考え続けて、見えてくる」「自分のフィルターを通さないと生きたコピーにならない」「今までの経験則を持ち込まないために、頭をまっさらにする」「ダメ出しを、さらにいいアイデアを生むチャンスにする」「論理はアイデアが説明してくれる」「考えて、考えて、考え尽くしたあとに、ぜんぶを捨ててもう一度考える」といった言葉でした。
そして僕はこの本を読んだあと、「サボっててすみませんでしたっ!」と強く反省しました。。僕なんかより全然すごい方々が、僕より断然ストイックな姿勢で仕事に臨んでいる姿を目の当たりにして、正直ぐうの音も出ない感じでした。。事実この本を読んでから、僕自身も多少はストイックになれたような気がします。。
…ですので、もしかすると、この本は若い方々のみならず、少しこなれてきてマンネリに陥っている方とか、サボっても怒られない環境にある中堅の方とか、会社の売上や競合勝利に囚われて初心を忘れそうになっているベテランの方とか、そういった方々が読むのも全然アリじゃないかと思いました。年齢を重ねれば重ねるほど、日々の業務に追われすぎて、「ものづくりの初心」みたいなものを忘れがちになると思いますので…。
