宣伝会議は2019年10月11日、「インターネットマーケティングフォーラム2019」を福岡で初開催。各社の先進的な事例とその成果に関する11のセッションを行った。本記事では、その中から日本コカ・コーラ、森ビル、嘉穂無線、ラクスル、土屋鞄製造所の講演についてレポートする。
日本コカ・コーラ「こだわりレモンサワー“檸檬堂”を九州限定で導入した際のデジタル戦略」
日本コカ・コーラからはマーケティング本部 IMCiマーケティングマネジャーの渡辺幸恵氏が登壇。新商品のレモンサワー「檸檬堂」の取り組みについて講演した。
「日本コカ・コーラとしてアルコール飲料を出すのは初めての試み。度数ごとに3%、5%、7%とテイストで分けてラインナップを揃えました。SNSでの話題数と購買との関係についてのデータ分析の知見から、キャンペーン設計を行いました」。
具体的にはキャンペーン内容を次の3期に分けて実施したと渡辺氏。
「ティーザー期には発売前に飲める飲み比べセットを500名に配り、プレローンチ期にはテレビCM、YouTubeやイベントなどで発売への期待感の最大化を図りました。最後のローンチ期には、こだわりと味わいをメインに訴求する店頭含む全体施策を行いました」。
結果、ソーシャルメディアでの話題化に成功。キャンペーンを通して製品名や商品特性、味わいをきちんと伝えることができ、全国発売が決定したと述べた。
森ビル「シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略」
「SNSを見て来た」と言って来館する若者がとても多いという森美術館。45万人というSNSのフォロワー総数は美術館としては圧倒的なトップを誇る。集客のために必要なことについて森ビル 森美術館マーケティンググループ シニアエキスパート洞田貫晋一朗氏は次の4つをポイントに挙げた。
