※本記事では、同内容を日本語と英語で掲載しています。
Ad Ageが発表する「Agency A-List」で2019年にAgency of the Yearに選ばれたWieden+Kennedy。彼らがつくり出す社会を動かすクリエイティビティの源泉について、同社PR SpecialistのSanam Shah氏とStrategistのBrian Ritter氏に聞いた。
私たちは「バカなことを真剣にする」というモットーを掲げ、仕事に取り組んでいます。創業者の言葉にも「No assholes」があり、遊び心を大切にしているのです。このような文化があるからこそ、37年にわたり独立系広告会社としての立場を維持できているのかもしれません。
そして、私たちの制作した作品には共通して「カオス」があります。この「カオス」がいちばん面白く、世の中を動かす作品を生む原動力になっています。
制作プロセスとして、はじめにリサーチを徹底的に行います。会社について、業種・業界について、立ちはだかるビジネスチャレンジ、私たちが求められていること、私たちがしなくてよいことなどへの理解を深めます。それをもとに、Wieden +Kennedyがやりたいことと、クライアントがやりたいことを組み合わせるのです。こうして導き出した作品の理想像が、目標・ゴールの指標となり、これらを達成するために計画を立てていきます。
制作の段階では、様々な問題に向き合わなければなりませんが、そのアプローチとして次の5つが挙げられます。
1. Ask a lot of questions
とにかく質問をすること。質問を投げかけると、ビジネスの問題点を発見するきっかけにもなります。
2.Getting the truth
真実を見つめること。それは、なぜその会社は始まったのか、何のために存在しているのか、消費者に自分たちの価値をわかってもらうために何をしているのか、といったことをしっかりと理解することで見えてきます。
3.Find a brand’s voice
ブランドの声を見つけること。作品では、広告としてのメッセージを届けようとしてしまいがちですが、ブランドの声を届けることが重要です。これは、ビジネスをするときに、誰しも自分の声やモノの見方が原動力になることに近いと思います。
