有事のプロセス管理
危機管理活動におけるプロセス管理は、ステークホルダーに対する説明責任を果たす上でも不可欠であり、以下の4つの工程が含まれています。
(1)Eye-ball catching(情報の裏取り)
有事の初動における「第一報」の正確さとスピード感は何よりも重要です。特に深夜であっても明日を待たない即時性の報告は、常日ごろから従業員の危機意識の感度を高めておかなければ達成できないでしょう。同時に、情報を改ざんしない、触らない、まとめない、ありのままの報告をモットーとし、ログは改ざん・上書きを許容しないルールづくり、事実・意見・伝聞情報・噂・憶測などの仕分けに基づく情報の裏取りなどの繊細な管理がその後の危機管理活動の成否を分けることになります。