宣伝会議では、2019年9月22日から8日間の日程で、米・ニューヨーク視察研修「Business Creation Lab. 2019 in New York」を開催。視察では、世界最大級のマーケティングカンファレンス「Advertising Week NY」への参加のほか、米国の第一線のマーケティング・広告・テクノロジー企業など6社の視察とディスカッションを行った。本レポートでは、視察から見えた世界最先端の広告・メディアビジネスのトレンドを紹介する。
※本記事では、同内容を日本語と英語で掲載しています。
2018年9月に創業した、通信大手AT&Tのグループのプログラマティック広告を手がけるXandr。コネクテッドTVをはじめとする視聴データなどを活用したパーソナライズ広告の現在の状況、そしてこれからの戦略についてBobby Mohr氏( Vice President, Client Partnerships)に聞いた。
私たちは、1800人の社員を抱えるグローバル企業です。米国2番手の情報通信企業であるAT&Tのグループ企業としてプレミアムコンテンツとアドバタイジングテクノロジーの提供を行っています。これらのコンテンツはAT&Tがこれまで積み上げてきたもの、テクノロジーは前身の企業であるAppNexusの技術を引き継いでいます。
私たちのビジネスを説明するときに、「テレビ広告を世帯レベルでターゲティングできるようにするサービスを提供している」と話します。これはつまり、隣の家で流れるテレビ広告と自分の家のテレビ広告が異なる状況をつくれるということです。私たちは、世界で2番目に大きいプログラマティック・アドバタイズ・マーケットプレイスでもあるので、広告枠のエクスチェンジを自動化し、リアルタイムでのオークションを行うことにより、パーソナルレベル、世帯レベルでターゲットを絞り込んだ広告を出稿することが可能になるのです。特定のコンテンツやアプリケーションをそのターゲットに向けて流すことも同様です。
