※本記事では、同内容を日本語と英語で掲載しています。
2018年9月に創業した、通信大手AT&Tのグループのプログラマティック広告を手がけるXandr。コネクテッドTVをはじめとする視聴データなどを活用したパーソナライズ広告の現在の状況、そしてこれからの戦略についてBobby Mohr氏( Vice President, Client Partnerships)に聞いた。
私たちは、1800人の社員を抱えるグローバル企業です。米国2番手の情報通信企業であるAT&Tのグループ企業としてプレミアムコンテンツとアドバタイジングテクノロジーの提供を行っています。これらのコンテンツはAT&Tがこれまで積み上げてきたもの、テクノロジーは前身の企業であるAppNexusの技術を引き継いでいます。
私たちのビジネスを説明するときに、「テレビ広告を世帯レベルでターゲティングできるようにするサービスを提供している」と話します。これはつまり、隣の家で流れるテレビ広告と自分の家のテレビ広告が異なる状況をつくれるということです。私たちは、世界で2番目に大きいプログラマティック・アドバタイズ・マーケットプレイスでもあるので、広告枠のエクスチェンジを自動化し、リアルタイムでのオークションを行うことにより、パーソナルレベル、世帯レベルでターゲットを絞り込んだ広告を出稿することが可能になるのです。特定のコンテンツやアプリケーションをそのターゲットに向けて流すことも同様です。
プログラマティックアドバタイジングが進み、私たちはデジタルとテレビ広告を組み合わせていけると考えています。自動化すれば効率化が進み、テレビ広告もデジタル広告で行われているようなプロセスが適用される日がくると、次の段階をとらえています。実際、ビデオのストリーミングサービスのAppleTVやNetflixの中にもすでに広告枠はあり、これらの広告は自動化されて売られるようになってきているところです。今後、5年間のうちにテレビ広告もこのプロセスを経たセットトップボックスという仕組みになっていくであろうと予測しています。
