宣伝会議では、2019年9月22日から8日間の日程で、米・ニューヨーク視察研修「Business Creation Lab. 2019 in New York」を開催。視察では、世界最大級のマーケティングカンファレンス「Advertising Week NY」への参加のほか、米国の第一線のマーケティング・広告・テクノロジー企業など6社の視察とディスカッションを行った。本レポートでは、視察に参加した3名より、現地で印象に残った内容をレポートする。
ラッシュ・インターナショナル
代表取締役
倉田満美子氏
私は、飲食店などの店舗や、ECサイトのエンドユーザーを持つ企業に対して、女性視点を生かした販促・集客コンサルティングを行う会社を経営しています。ニューヨーク視察研修に参加した目的は、広告宣伝業界で最先端を行くニューヨークでの実情を自分の目で見て、肌で感じ、クライアント企業に対してコンサルティングを提供する際のヒントを得ることでした。
今回の視察で、印象に残った2つのキーワードは「ファーストパーティーデータ」と「パーパス・ドリブン」です。企業のポイントカードやSNS会員の「数」ではなく、顧客自身がその企業とのつながりを承認している「つながり方の質」に重きを置き、顧客にその企業自体の「ブランド価値、存在意義、目的」などを伝える手法を、視察で訪れた企業とのセッションで知ることができたことが最も大きな収穫です。
帰国してから、ニューヨークで先取りしてきた知識や学びを宣伝手法に取り入れたプレゼンテーションを行い、その企画がクライアント企業で実施されることになりました。3年後には日本でも、今回見てきたニューヨークの企業の考え方がスタンダードになっていくのだろうな、と確信しています。