【前回コラム】「増えるオンライン配信『無観客で話すのが苦手』どう克服する?」はこちら
新型コロナウイルス感染症の流行により、ウェビナーやオンラインでの記者会見を導入する企業が増える昨今。前回に続き、オンライン配信ならではの“伝わる”プレゼン技術について、『緊張して話せるのは才能である』(宣伝会議)(本にリンクはる)著者で、主に経営者を対象にプレゼンなどのコンサルティングを手がける永井千佳さんが解説します。
この1カ月ほどでセミナーや記者会見に限らず、テレビ会議の導入でオンラインのコミュニケーションを経験する人が増えたのではないかと思います。便利な一方で、オンラインならではの「伝わりにくさ」があることを理解しておくと、意思疎通がスムーズになります。本コラムでは、そんな対応策を3回に分けてご紹介しています。
対応策1:コンテンツをオンライン用に修正しよう(前々回)
対応策2:オンラインの話しにくさを克服しよう(前回)
対応策3:オンラインコミュニケーションは3割増にしよう(今回)
対応策3:オンラインコミュニケーションは3割増に
3つ目の対応策は、カメラ越しだからこそ自身の振る舞いや表情などは「3割増」くらいでようやく伝わる、という話です。かといって、声が大きすぎたり頻繁に動きすぎたりすると逆効果になることもありますので、さじ加減が必要です。
これは、ウェビナーやオンラインの記者会見に限らず、テレビ会議などオンラインにおけるコミュニケーション全般にも当てはまります。画面越しの会議で、うまく意思疎通ができないと感じている人にも参考にしてみていただきたいです。
まずは以下の3つを心がけるだけでずいぶん印象が変わります。
①感情を込めて語りかける
②無表情を笑顔に変える
③環境整備と話し手のコンディションに注意
① 感情を込めて語りかける
いつも抜群の説得力を持ってロジカルに話すことで定評がある話し手が、オンラインセミナーでいつものように話していました。ところが聴き手は、彼が淡々と話すのを聴いているうちに、つい眠くなってしまいました。
