実のところ、広報は専門職への要件を備えつつも完全な専門職へと昇華しきれていない。その足かせが「専門職教育」である。すなわち、広報の体系的な知識化と専門職教育課程の充実がこれからの課題になりうる。
脱・魔術化する広報へ
日本の職業慣行上、ジョブローテーションやOJTにより広報業務を習得させることがままある。こうした点が、広報の体系的な知識の習得と専門職教育への障壁となりうる。そして、これだけICTが発達し複雑化した社会のなかでOJTによる教育は限界を迎えつつある。そのような中、広報業務や広報に関する知識を可視化する必要があるのだ。