何者でもなかった18歳は後天的に勝負できる経営を選んだ(ゲスト:dely 堀江裕介)【前編】

8割はルーティーン、2割を新しいインプットに

堀江:僕は時間の使い方をだいたい決めていて、8割をルーティーンに、2割を意図的に新しいインプットに当てています。「刺激を入れなきゃ」と思っているときに、『ワンダー 君は太陽』を観たんです。十数年ぶりに涙が出て、「俺、涙出るんだ」って気づいたんです(笑)。

中村:堀江さんが泣いたくらいの良作ってことですね。堀江さんは、要するに合理的なんですね。

堀江:起業してからは、合理性とエモーショナルの割合でいったら、合理性の方が増えてきちゃうんですよ。周りからも顔つきが変わったと言われています。勝負していて目標が高いから、殺気立ってくるんですけどね。ただ、それだと上手くいかないっていうシチュエーションも出てきますね。

例えば、新しい社員が入ってきた時に「堀江さん怖い」みたいな(笑)。笑顔でいる方が会社も上手くいくことってあるじゃないですか。共感性というか、エモーショナルな感情というか……結構分かってしまうんです。

中村:分かってしまうとは?

堀江:200人メンバーがいる中で、誰がメイクを変えて、誰が新しい香水にして、誰が靴を変えたとか、かなり分かるんですよ。

中村:本当は気が利くってこと?

堀江:ずーっと見ているんですよ。

中村:怖い目で見てる(笑)。

堀江:アンテナが立ってるんです(笑)!

権八:じゃあ、辞めそうな社員とかも一発で分かるの?

堀江:そうですね。3カ月くらい前に言い当てられますね。

権八:どういう兆候や情報をゲットするんですか?

堀江:一番分かりやすいのは、僕と目があった時にちょっと申し訳なさそうにしていること。

中村:なるほど。

堀江:僕は意外と共感性が高いんです。ただ、経営をしていると合理的に事を運ばないといけないケースが多いので、共感性が高い人ほど苦しむ。合理性とエモーショナルの葛藤の中で、バランスがどっちかに傾いてしまったりして。

ただ、バランスを取ることは大事なんですけど、最近は常に揺れ動くのを許容しています。合理性に偏っていたら、ワンダーのような作品を観てエモーショナルに戻す。エモーショナルに偏ってたら、孫正義さんの本を読んで、ハングリー精神燃やして合理性に戻す、みたいな。どっちかだけの人間なんていないですから。自分の閾値を出ないようにバランスを意識するのが正しいかな。だから、映画を観たりする自分も最近は許容できるようになりました。

次ページ「東日本大震災と孫正義の存在によって起業の道へ」へ続く

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