SOLEITA（ソレイタ／アルミ樹脂複合板、インクジェットメディアなど）とNOALX（ノアルクス／ノンアルミ複合板）の2つのブランドを展開する藤田産業。そのSOLEITAブランドから生まれたのが、今回モニターを募集する「PRドット糊」だ。

その特徴は様々だが、大きく3つのポイントがある。①水貼りが不要で、プロでなくとも誰でも貼ることができる。②大理石、壁紙、ガラスや、金属・木材などゆるやかな凹凸ならどこでも貼ることができる。③再剥離性能があり、何度でも貼って剥がすことができ、糊がまったく残らない。

「PR」はパーフェクトリムーバブルの略だ。「自信をもって世の中に出せる製品ということで、この名前を付けた」と藤田産業 取締役副社長の河野一昭氏は話す。

「一度使えば、その良さを実感してもらえると思います。実際に使用したお客さまからは、貼ることができないと思っていたところに使用できたなど、驚きの声をいただいています」。

また今回のモニターでは、抗菌、消臭機能を持った「空気清浄ラミネート」もあわせた形で募集を行う。

広がる多様な活用場面

それでは、PRドット糊は実際にどういった場面で使われているのだろうか。「大理石に貼ることができるため、ハイブランドな店舗でも使われている」と河野氏。

「平面でないと貼れないものが多いですが、本製品は吸着面がドット状であるため、凹凸でも貼ることができます。ガラス、木材だけでなく、普通貼って剥がすことができないプラスチックや壁紙などにも幅広く対応しています」。

他にもテーマパークといった環境でも使用されているという。新しいキャラクターが登場し、人気が出るか分からない状態でも、パーク内を装飾する必要がある。PRドット糊は、簡単に剥がすことができ、長期間の接着であっても跡が残らない。そういった状況下においても臨機応変に対応することができるのだ。

そのため、特定期間だけのキャンペーンでも活用されている。春のサクラや、冬のクリスマスの装飾などだ。下地が変色することもなく、傷をつけない点が評価されている。「一般的にはいろいろな場所に貼れることと、跡が残らないということはどちらかを選ぶしかありませんでした。しかしPRドット糊は、それらのコンセプトをひとつの素材でできるように目指しました」（河野氏）。

さらに、窓ガラスに文字を装飾する際にも役立つ。従来は文字を1個ずつ切り出して貼っていたが、超高透明のPR糊は透明度がガラス並みに高いため、文字の形にカッティングせずに、窓の大きさに印刷してそのまま貼ることができる。熱にも強く伸縮で剥がれることもないのだ。

焼却しても有毒ガスを発生しないため、環境に優しく処分が簡単だ。活用の場面はまだまだ広がっていくだろう。

顧客の声を聞く開発体制

こういった顧客ニーズを満たした製品は、どのような経緯で生まれたのだろうか。それは、顧客となる人たちに直接訪問し、現場の苦情を聞くようにしている点が大きいだろう。

「私たちはファブレスなメーカーなので、顧客に求められるものをつくるようにしています。今回のPRドット糊は2年前の上市と業界としては、比較的に最近出た新しい商品です。そのため、現場で困っていることを聞いて、それらをすべて改善した製品を開発したのです」。と同社品質管理グループの多田一行氏は話す。

店舗などの壁の下地は塩ビ化粧シートが主流の中、店内のデザインを変えるうえでその上に貼りたいというニーズが多くあった。さらに、季節ごとに変えるなど短期的な告知に対応できるものが求められていたのだ。それらの要望に応えるため、自身たちの技術と組み合わせ、開発を行った。

今のようなコロナ禍においても、これらの製品は有効だと河野氏。「PRドット糊は、ものだけ送って後は現地で施工する、ということができるため、作業をする人が多く集まって密になることを防ぎます。空気清浄ラミネートは、消臭機能に加えて抗菌機能も備えています。新型コロナウイルス感染防止策を表示するうえで、その表示しているものが抗菌されていないというのはおかしいですよね。そういった掲示物にも使うことができます」。

コロナ禍においては、日々状況が変わってきているため、随時対応ができる準備が必要だろう。

今回のモニタープロジェクトでは、PRドット糊と空気清浄ラミネートを無料で試すことができるチャンスだ。体感してみないとその良さが分からない性質の製品となるので、ぜひこの機会に応募してみてはどうだろうか。

藤田産業 取締役副社長
河野一昭 氏

1999年藤田産業入社。2007年東京オフィス開所。2008年現ソレイタ事業部（当時営業本部）取締役 部長就任、メーカー部門責任者。2010年、常務取締役就任。2014年、シンガポール支店開設 支店長就任 ASEANでの営業開始。2018年、取締役副社長就任。現在に至る。

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