エージェンシーVS.コンサルティング会社 新しい関係性を探る1問1答

Q2:
広告会社から見たコンサルティング会社、コンサルティング会社から見た広告会社。それぞれ「自分たちが有していない相手の資源」は何だと思いますか?

Answers

Ans. by 笠松氏:広告会社から見たコンサルティング会社としては、「経営層へのアプローチとノウハウ」「デジタルトランスフォーメーション(DX)のインフラ提案力」そして「財務諸表を読むチカラ」など、企業経営に関する人材やスキル、機能が第一には挙げられる。

Ans. by 黒川氏:「クリエイティブ開発力」を筆頭に、「宣伝部とのリレーションシップとネットワーク」「Below The Lineのプロモーション領域のノウハウと実践力」など、コンサルティング企業があまり手掛けてこなかった領域の実践力が、その「資源」に該当する。

黒川:

広告会社とコンサルティング会社は、もともと求められる価値、持つ機能や領域の被りが少ないので、あまり対比されることはありませんでした。しかし「デジタル時代」である昨今は、コンサルティング会社と広告代理店の連携が発生しています。たとえばアクセンチュアでは、アクセンチュア インタラクティブが中心となってデータアナリティクスなどの技術を活用しながら、消費者が決済へと至る一連の購買行動を分析して、消費者起点の価値体験を作り出すなど、様々なサービスを提供しています。そしてそのようなサービスを世に出し、認知を得るためには、マーケティングが必要不可欠です。その際、伝統的なメディア調達、紙ベースでのカタログ作成、タレントを起用したイベントなどはアクセンチュアがこれまでやってきていない分野の仕事であるため、広告会社と交わるポイントになっています。

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