※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。11月21日(土)の放送は、前回に引き続き、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが登場しました。
奥深い発酵の世界
小倉さんが、ぬか床の研究をしていたときに「もしかすると、ぬか床を男の人と女の人が混ぜるのとでは、(味が)違うかもしれない」という研究データが出てきたそう。「(つくる人が)男性か女性か。また、女性でも妊娠しているときなど、“人生のステージ”によって微生物の生態系が変わっていく」と話します。
人間の体にもさまざまな微生物がいて、「年齢によって、それらの性質が変わっていきながら体のバランスを保っている。しかも、発酵食品を食べることによって、微生物の相互反応が起きてお腹のなかがいい感じになる」と語ります。
微生物によって味の美意識が変わる
話を聞いているうちに「人間と発酵の関係性」に興味を持ったハヤカワさん。小倉さんは、「人間は発酵技術を使って微生物的な生態系を改変しているとも言える」と話します。
例えば、お酒の約99%は酵母(サッカロミセス・セレビシエ)という微生物によってつくられていると言い、「お酒は(世界中で)つくられているので、この酵母が地球史上かつてないほど繁栄している。酵母の立場から言うと、人間が好きな“アルコール”へ中毒にさせる物質を出すことで、人間をコントロールして増えている…という考え方もできる」と説明。
