講談社は2015年、野間省伸社長が「出版の再発明」を宣言し、全社をあげて事業局制導入など大規模な組織再編を行ってきた。この「出版の再発明」のなかには、「出版広告の再発明」も含まれる。
「出版広告の再発明」の実現を目指し、メディアビジネス部門を中心にDXに向けた数々の改革を推進。2020年にはデジタル広告の売上げ比率が6割に達するなど、紙にとどまらない価値を広告主企業にも提供している。講談社のDXはどのように実現したのか、同社ライツ・メディアビジネス局 局次長の鈴木伸育氏に聞いた。
「出版広告の再発明」の実現を目指し、メディアビジネス部門を中心にDXに向けた数々の改革を推進。2020年にはデジタル広告の売上げ比率が6割に達するなど、紙にとどまらない価値を広告主企業にも提供している。講談社のDXはどのように実現したのか、同社ライツ・メディアビジネス局 局次長の鈴木伸育氏に聞いた。
コロナ禍でイベントもDX 1000名超が参加の完全オンラインイベントを開催
講談社は2020年11月4日、完全オンラインイベント『講談社メディアカンファレンス2.0 with Mixalive TOKYO』を「111年目の挑戦 新しいカタチで 届ける、繋げる」をテーマに開催した。
2019年はリアルイベント『講談社メディアカンファレンス』を開催していたが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、開催を中止。オンライン配信を前提として再構築した。講談社が2020年に池袋にオープンさせた「ミクサライブ東京」を会場とし、ライブと事前収録の複数のプログラムを組み合わせて配信する形をとった。
2019年の「講談社メディアカンファレンス」は出版ビジネスの新たな価値創造と、講談社の多様なコンテンツを最大限利用してもらう目的で、優れた広告企画への「顕彰」、これからの広告を考える「学び」、広告主との「懇親」を3つの柱としたリアルイベントだった。今回はポストコロナのビジネスイベントの在り方を意識し、オンライン配信以外にも様々なトライアルを実施。バーチャル会場開設とエントリーシステムの導入により、ホスピタリティの向上とともに、来場者の行動履歴の把握を可能に。
