「考えさせる機会を早い段階から持たせる」。GMS・中島CEOが考える、社会が求めるリーダー像とは?

※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。

ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。1月16日(土)の放送は、前回に引き続き、Global Mobility Service(以下、GMS)代表取締役 社長執行役員 / CEOの中島徳至(なかしま・とくし)さんが登場しました。

 

GMSのサービスが貧困・低所得者層の一助に

ASEAN各国でビジネスを展開してきた中島さんの目から見た金融機関が抱える課題は、「(借りる)必要のない人に対してお金を貸そうとしている金融機関が多く、本当に困っている人に届いていない。本来は、そういう人たちにお金を貸して喜んでもらいながら、彼らの生活をサポートしていくのが金融機関の在り方。だけど、現状ではそれができなくなってしまっている」と見解を示します。

その理由の1つは、「与信審査を自身の金融機関で行わず、外注するところが多いこと」。つまり、「与信審査の請負先はリスク軽減・利益重視のため、本当に困っている貧困・低所得者層は通過させない。安心・安全そうな層ばかりに貸付するという悪循環を生み、小さいパイの取り合いになってしまっている。これでは、金融機関はしっかりとした収益が上がらない」と指摘。さらには「金融機関も『このままではいけない』と言ってはいるが、自分たちからなにかを生み出す力がすでになくなっている」と続けます。

そうした金融機関の課題解決のために、「GMSがしっかりと提携をして、(金融機関の)1つの柱を築くサポートをさせていただいている」と胸を張ります。

多くの金融機関が抱える課題とは?

また、中島さんは学資ローンや高等教育の必要性についても言及します。ASEAN各国の貧困・低所得者層の家庭では「どんなに頭のいいお子さんがいても、(学費が捻出できず)『悪いが働いてくれないか』と言われ、中学校や高校の卒業後に働き出すことになる。そうなると当然、大卒よりも収入が低く、低所得のままお子さんをつくってしまって高等教育を受けさせられない、という“低所得のループ”から抜け出せない」と問題視しています。

低所得のループから抜け出すためにも、「高等教育を受けられるように学資ローンなどを提供する。そのなかで突き抜けた成績の子が1人いると、ファミリー全体の所得が変わってくる。そういう状態をつくっていくことがすごく重要」と話します。

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