ディスカッション概要
テーマ:消費者の心を掴むブランドエクスペリエンス~成功要素と失敗要素~
○チームリーダー
河合 英栄氏 日本コカ・コーラ マーケティング ICX VP
○チームメンバー
■今井 新氏 I-ne 取締役・ブランディング本部 本部 Endian 代表
■遠藤 克之輔氏 フェラーリジャパン マーケティングディレクター
■森 繁弘 氏 モンデリーズ・ジャパン 取締役 マーケティング本部長
※所属組織、職名は2020年11月14日当時のものです。
パーパスは大事だけれど、壮大でシリアスなものだけではない!?
人が1日に触れる広告の数は3000とも4000ともいわれます。その広告がジャマ者だと思われてしまえば、現代の消費者には広告をシャットアウトする術もあります。どうしたら「見たい、聞きたい、体験したい」コンテンツをつくり、届けることができるのか。4名のマーケターが自らの実践をもとに議論します。
河合:
私たちのチームのテーマは「消費者の心を掴むブランドエクスペリエンス~成功要素と失敗要素~」です。私自身、日本コカ・コーラの仕事を通じて、いま広告が「ジャマ者」として扱われているのではないか。それでは「ジャマ」なコンテンツ、モーメント/メディアから、「望まれる」コンテンツ、モーメント/メディアに変革するにはどうしたらいいか、チャレンジを続けています。
問題意識を同じくするチームメンバーの皆さんとのディスカッションで共有したのは「強いブランドではなく共感されるブランドを目指すべし」、「なぜそのブランドが社会に生き続けているのか?お客さまにどんなメリットを提供しているのか?パーパスを明確にし、そこを守り続けるべし」といった意見でした。そして青臭いと言われようとも、効果測定が難しくても、マーケターが石にかじりついてでも、守らないといけないことだ、という見解になりました。
