2021年版「働きがいのある会社」ランキング シスコシステムズ、コンカーなど選出

Great Place to Work® Institute Japan(以下、GPTWジャパン)は2月16日、日本における「働きがいのある会社」ランキングの結果を発表。大規模部門1位にシスコシステムズが選ばれた。また、新型コロナの影響で労働環境は改善されたものの、働きがいが低下していることも分かった。

ランキングは、企業規模別に「大規模部門」(従業員数1000人以上)「中規模部門」(同100~999人)「小規模部門」(同25~99人)の3部門を設けている。今回は応募企業462社のうち160社をランキングに選出した。

大規模部門1位はシスコシステムズ、中規模部門ではコンカーが4年連続の1位、小規模部門ではフラグシップオーケストラが1位だった。

Great Place to Work® Instituteは米国を本国とし、1991年に設立。2005年から日本でも活動をスタートさせ、調査を継続して行っている。従業員向けアンケートと会社を対象としたアンケートをもとにスコアを算出し、ランキングを決定。2021年版調査は、2019年10月~2020年10月に、応募のあった462社に対して調査を行った。

環境改善した一方、働きがいが低下

前回調査(2018年10月~2019年9月)との比較で特徴的だったのが「働きがい」。今回の調査では、新型コロナがいかに働きがいに影響を与えたか、が浮き彫りになった。

GPTWジャパンは「(コロナ下で)“働きやすい環境”については改善した一方で、総合的な働きがいが低下している」と指摘。

例えば、アンケートの設問のうち、「働く環境の設備が整っている」「労働環境が安全・衛生的である」などに関しては「はい」と答えた人が多かったのに対し、「総合的にみて、働きがいを感じる」は、前回よりも肯定する回答が少なかった。

また、働きがいを感じる社員の多い「上位企業群」と、低い「下位企業群」に分かれていることも指摘。調査によると、上位企業群では、“経営・管理者層の言行が一致している”“経営・管理者層を適切に採用している”などの「信用』がある。また、“働く環境の設備が整っている”“安心して働ける環境がある”などに代表される「尊重』もある。

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