ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。3月6日(土)の放送は、2月24日(水)に開催したオンラインイベント「『妄想の泉』YouTube LIVE配信 第3弾」でのトークの模様をお届けしました。
ずっと思い続けていたBMSGの設立
今回ゲストに迎えたのは、ラッパー、シンガーソングライター、トラックメイカー、音楽プロデューサーと多才な顔を持つSKY-HIさん。2020年9月には、音楽レーベルやマネジメントを手がける会社、BMSGを設立し、自らが代表取締役CEOを務めています。
アーティストとして精力的に活動するなか、なぜ起業に至ったのか。ハヤカワさんがその理由を尋ねると、SKY-HIさんは「才能を殺さないために」とBMSGが掲げるスローガンを述べます。そして続けて、「日本の音楽業界は、20~30年前にCDバブルがきましたけど、そこから仕組みや契約の内容などが全然変わっていない」と指摘します。
音楽シーンを席巻するK-POPアーティストを引き合いに出し、「ほかの国で活躍しているアーティストに比べて、日本のアーティストは自由度が下がり、実入りが少ない。“活動すること自体が難しくなっている”と思っていた」と実感を語ります。
34歳となった現在、若いアーティストから相談を受ける機会が増えるなか、「10代のときに抱えていた自分の悩みと、さほど変わらない悩みを抱えている子がいて、通ずる部分があった。10年以上も活動してきて、(いまの若いアーティストも)同じような悩みを抱えているということは、自分の10~20代のときの苦しみはなんだったのか、という思いがすごく強かった」と本音を吐露。
