米テキサス州オースティンで開催される、テクノロジーとクリエイティブの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト」。ことしはコロナ禍のあおりを受け、3月16日〜20日にかけてオンラインで開催されました。数多くのセッションの中から、アビーム・コンサルティングの本間充氏がマーケターの視点から、「これは!」と感じたものをレポートします。
Audience Wild West: Insurgent Categories Redefining Marketing レポート
世界最大のクリエイティブ・ビジネスの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)2021」が3月16日〜20日にかけて開催されました。ことしはオンライン開催となり、私も日本の自宅から参加しています。この開催方式には臨場感はありませんが、場所と時間の制約がないメリットもあります。
さて、デジタル・マーケターである私は、まず「Audience Wild West: Insurgent Categories Redefining Marketing」(抄訳=『オーディエンス開拓時代:〈従来メディアへの〉反乱軍がマーケティングを再定義する』)と題した、ユーザー参加型メディアのマーケティングについてのセッションに参加しました。
このセッションの概要には、「ステイホームを強いられた結果、ひとびとが、人とのつながりを感じられる体験、環境的な抑圧から解放してくれる体験を求めている。代表的なものは、ゲームやデートアプリ、コミュニティ志向のソーシャルメディア、自宅向けフィットネスサービス。これらが従来メディアに対し“反乱”ののろしを上げている」とあります。コロナ禍において、メディア事業をどう成長させるかについてのヒントが得られるだろうと期待しながら視聴してみました。