今回は聖隷福祉事業団の課題「お元気なうちに入居する『自立型有料老人ホーム』を知っていただくアイデア」についてのオリエンテーションです(課題詳細ページはこちら)。
総合的なヒューマンサービスを提供
聖隷福祉事業団は2020年に創立90周年を迎えた社会福祉法人です。1930年にキリスト教信者の青年たちが、当時は不治の病と言われていた結核患者の世話をしたことが始まり。創立以降、医療・保健・介護・福祉の事業領域で総合的なヒューマンサービスを提供してきました。サービス活動収益は約1195億円、職員は1万6000人、施設数は162施設となっています。
今回は、1973年から続く「有料老人ホーム」に関するアイデアを募集します。開設当時は、高度経済成長期でありながら、高齢者の自殺や孤独が社会問題になっていました。施設の創始者は、生涯勤勉に働いてきた人たちが自らの資金で自由に、生きがいのある安心した生活ができる場が必要であると考え、有料老人ホームを開設しました。
2025年には「超超高齢化社会」になる
現在の日本は、少子高齢化が社会問題となっています。人口に占める高齢者の割合はこの20年で上昇し、2019年には65歳以上の高齢者が28.5%となりました。団塊の世代が75歳を迎える2025年には30%を超え、「超超高齢化社会」になると言われています。また、年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合を見ると、85歳以上では約6割の方が介護を必要としていることが分かります。
このように、日本社会において介護が必要となる方が増える一方で、お子さんや親戚などの世話にならずに過ごしたいと考えるシニアもいて、その意向は当法人のサービスを検討する理由のひとつにもなっています。
厚生労働省の調査によると、有料老人ホームの数は全国で約1万5134施設。その内訳は➀介護付き有料老人ホーム(一般型特定施設) ②介護付き有料老人ホーム(外部サービス利用型特定施設) ③住宅型有料老人ホーム ④健康型有料老人ホームの4種類です。当法人が運営する「エデンの園」には一部介護付き、住宅型の施設もありますが、今回テーマとするのは自立型の介護付き有料老人ホームとなります。
自立型施設のターゲットは、60代~70代で、将来の不安を抱えるお1人さまのシニア層。元気なうちに入居し、仲間と施設の行事に参加しながらセカンドライフを楽しんでいただいています。介護が必要になっても専門職のスタッフからサービスを受けることができ、最後までホームで暮らすことができます。
