企画はまず、適当にたくさん考えて|販促コンペ・お悩み相談室②

6月16日13時まで企画募集中の「第14回販促コンペ」。課題に取り組む中でつまづいたり煮詰まったりすることもあるのではないでしょうか?そんな皆さんの“お悩み”に、企画のプロが答えます。

*本記事は『別冊 販促コンペ 公式・企画ガイドブック』(宣伝会議)からの転載です。
*本稿は「第13回販促コンペ」の開催に際し、掲載した記事です。

【回答者】

ビーコンコミュニケーションズ
井上忠司(いのうえ・ただし)氏

1969年生まれ。レオバーネット協同、JWTを経て、ビーコンコミュニケーションズで現職。ACC、カンヌライオンズ、アドフェスト、スパイクスアジアなど受賞多数。

Q 「インサイト」って何ですか。

A 私は「言語化されない人の思い(本音)」だと理解しています。

商品やサービスと人(ターゲット)とのかかわりにおいて、極めて重要なものです。そのため、クライアント企業のオリエンシートやブリーフに調査から導き出された「インサイト」が、必ず明記されていると思います。

ただ、インサイトは、「言語化されない人の思い(本音)」。つまり、消費者に質問してすぐに出てきた答えは、インサイトではない可能性が高いのです。したがって、企画者はより深く洞察して「気づき」や「発見」をしなければなりません。どこまで“自分ゴト”化できるか、実感を伴った「あるある」に結び付けられるかが、重要です。

Q クライアント視点/顧客視点で企画を見るには?

A 家族や友人など、他人に聞いてみるのが一番早いです。

精度を高めたいなら、営業担当者や直接的なターゲットになりうる人複数に自分の企画を説明してみるのが一般的。長く担当しているクライアント企業の仕事であれば、聞くまでもなく自分自身がクライアントと同じ視点に立つのは難しくないことだと思います。クライアントのブランドに対する認識の深さがそれを可能にします。

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