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ネットイヤー石黒氏退く、新社長に佐々木氏 NTTデータと連携強化

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ネットイヤーグループの石黒不二代社長が6月23日付で退任する。新たな代表取締役社長には現・執行役員デジタルビジネスデザイン事業部長の佐々木裕彦氏が就く。代表取締役副社長兼COOの林田敏之氏は続投。石黒氏は取締役となる。

トップ交代によって、ネットイヤーは「2022年中期ビジョン」の重点領域である「顧客体験(CX)デザイン力の強化」「事業収益性向上」「成長領域への投資」での取り組みを進める。「2022年中期ビジョン」は、NTTデータと資本業務提携をした2019年の年末に、2020年~22年の3カ年計画として定めたもの。

佐々木氏は、ネットイヤーグループの前身である米Netyear Group(当時=ISI-Dentsu of America子会社)の創業に参画。2000年に石黒社長がネットイヤーグループの代表取締役CEOへ就いた後、佐々木氏も同社へ移籍した。2019年のNTTデータとの提携前には、両社がつながりを持つきっかけとなった、セブン&アイ・ホールディングスのオムニチャネル推進プロジェクトの責任者を担当。また、提携後はクラウド事業分野で、NTTデータとの協業を推進してきた。

2021年3月期のグループ売上高に占めるNTTデータ比率は、前年比4ポイント増の18%だった。ネットイヤーグループは「提携には一定の成果がある」とした一方、「まだ案件単位での引き合いが中心のため、組織的かつ持続的という面では課題がある。クラウドサービスやAI(人工知能)技術といった分野での連携を強化すべく取り組みを進めている」としている。21年3月期のネットイヤーグループ単体の売上高は前年比2.4%減の34億900万円。営業利益は同比179.8%増の1億4000万円だった。22年3月期の売上高は同比5.6%増の36億円を見込む。

佐々木氏の略歴は以下のとおり。

佐々木 裕彦(ささき・ひろひこ)

1997年、米Netyear Group創業に参画。2000年、ネットイヤーグループ転籍。03年、取締役SIPS事業部長に就く。 トライバルメディアハウス取締役、日本技芸(現=rakumo)取締役を歴任。2019年執行役員デジタルビジネスデザイン事業部長を経て、21年6月から代表取締役社長。1970年2月1日生まれ。