総務省が7月6日に発表した、2021年5月の消費支出は1世帯(2人以上)あたり28万1063円だった。前年同月では上回っているものの、一昨年の19年5月における30万901円にはまだ届かない。21年4月比でも実質2.1%の減少と伸び悩んでいる。米国も大勢は同様だ。5月の実質個人消費支出は前月比0.4%減で足踏み。新型コロナウイルス感染症のまん延以前にいつ戻れるのかは不透明だ。
そもそも、2019年に戻ることが我々の選ぶべき道なのか?
1977年に特殊撮影の企業としてスタートし、Web制作会社などに姿を変え、ここ数年は、「“Connected Age”(つながる時代)に向けて、統合されたフルサービスの広告会社」に——9年ごとに自己変革を課し、例のない存在へといまも進化を続けるR/GAのグローバルCEOを務める、ショーン・ライオンズ氏にロングインタビューを敢行した。
——R/GAの2020年度の実績はショーン・ライオンズ(L)
:2020年度は我々にとっても多くのパートナークライアントにとっても、厳しい一年だった。R/GAも新型コロナウイルス感染症の影響を受け、収益は減少した。旅行やスポーツ業界などのクライアントの予算削減が響いた。
