日本パブリックリレーションズ協会は12月7日、優れたPR活動を顕彰する2021年度「PRアワードグランプリ」の受賞作品を発表した。グランプリは国立研究開発法人 物質・材料研究機構「『まてりある's eye』 ~若者が人生を変える 物質科学広報プロジェクト~」が選出された。
物質・材料研究機構「まてりある’s eye」より
審査委員長の井口 理氏は、「素材産業において若手科学者人口の減少は由々しき問題でした。どう関心を持ってもらえばいいのか、その自問自答の末に“科学が持つ、人を感動させる力、発見のわくわく感”をフィーチャーし伝えていくことに注力。YouTube上で、見る側の視点に立ったコンテンツを提供することで真に楽しませています。そのコンテンツをオープンソースとし、複数の科学館や高校・大学の授業で活用してもらうなど、コンテンツが行き渡る仕組みを起動。7年にわたる若者とのリレーション構築の模索の果てに、動画1本あたりのチャンネル登録者数がJAXAの10倍などの成果を生み出しています」とコメントした。
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今回は73エントリーの応募があり、次点の「ゴールド」は3エントリー、「シルバー」「ブロンズ」に各5エントリーが選ばれた。また、奨励賞として、PRのDXを推進するプラップノードの「PRオートメーション」を選出している。