2024年の商業化を目指すSpace Perspective社
CES2022で新たなカテゴリーとして追加されたスペーステック。一般公開初日には、Space Perspectiveの創業者であるJane Poynter氏が「Upgrading Your TravelExperience」のセッションに登場し、彼女たちが手掛ける宇宙旅行を紹介しました。
Space Perspectiveが提供しようとしている宇宙旅行は、バルーン型の乗り物に、乗客8人とパイロットが乗り込み、2時間で地上から宇宙に行き、2時間宇宙空間を体験して、そして2時間かけて地球に戻ってくるというものです。宇宙旅行をする上でのトレーニングは不要。地上から宇宙に向けて出発する際には、物音はほとんどなく、静かに宇宙に向かっていくことができるとのことです。
乗り物にはバーとトイレがついているので、宇宙空間での時間も十分に楽しんでもらえるとPoynter氏は強調します。通常宇宙旅行には2千万ドル(1ドル100円換算で20億円)かかると言われているところ、Space Perspectiveの宇宙旅行は、12万5千ドル。1ドル115円で換算するとおよそ1400万円です(2022年1月7日現在)。シンガポールでプリウスを購入するのに1500万円は必要という話を聞いたことがありますが、それより安い価格です。
また1965年のジャルパックの「ヨーロッパ16日間コース」は現在の物価に換算すると、700万円に相当(参照:トラベルボイス観光産業ニュース)するようで、1400万円はその倍ではありますが、コロナパンデミック前までは学生でもヨーロッパに10万円ちょっとあれば旅行できていたことを考えると、近い将来宇宙旅行は決して富豪だけのものではないのではないかと期待が持てます。
「宇宙から地球を見ることで、自分は地球というスペースシップのクルーの1人なんだと感じる。その特別な体験をたくさんの人に提供したい」とPoynter氏は述べ、2024年には商業化を目指します。

