3月3日、アジア最大の広告賞である「スパイクスアジア2022(Spikes Asia Festival of Creativity)」の受賞作が発表となった。24部門に、アジアパシフィック地域を中心とする国々から3036点の応募が集まり、ショートリストには625点が選出。うち257点がブロンズ以上の受賞となった。
日本関連作品からはグランプリ4点を含む22点(グランプリ4、ゴールド2、シルバー15、ブロンズ6 ※複数受賞含む)が受賞した。
グランプリを受賞したのは「TUNA SCOPE 2021」「YAKUSHIMA TREASURE ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA」「VSシリーズ」「#PrideHair」。なお、うち「VSシリーズ」は日本とシンガポールの合作。
またスペシャルアワーズにおいては、「ネットワーク・オブ・ザ・イヤー」で電通が第2位に。10の「Agency of the Year by Market」のひとつにGrey Tokyoが選出された。
日本関連の受賞作品は下記の通り。
グランプリ
■クリエイティブデータ部門
「TUNA SCOPE 2021」(双日)
○企画制作/電通+電通クリエーティブX+電通関西支社+電通ライブ+電通国際情報サービス+クウジット
マグロの味や鮮度、食感などの「目利き」ができる職人の後継者不足を背景に、世界中のだれもが目利きできるようにAIに受け継ぐプロジェクト。「TUNA SCOPE」によって目利きがされたマグロは、実際に国内のくら寿司461店舗で提供された。現在は中国やニューヨーク、シンガポールなどでも使用されている。2021年時点で、「TUNA SCOPE」によって選ばれたマグロは、世界の479店で取引され、100トン以上を売り上げている。
■デジタルクラフト部門
「YAKUSHIMA TREASURE ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA」(YAKUSHIMA TREASURE)※フィルムクラフト部門でシルバーも同時受賞
○企画制作/電通クリエーティブX+Dentsu Craft Tokyo
コムアイとオオルタイチによるプロジェクト“YAKUSHIMA TREASURE”。彼らと映像作家 の辻川幸一郎とDentsu Craft Tokyoがコラボレーションして制作された映像作品が『YAKUSHIMA TREASURE ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA』だ。屋久島・ガジュマルの森にて実施した “YAKUSHIMA TREASURE”による一発録りのライブパフォーマンスを、360°の3D点群データとして空間ごとスキャンしたほか、サラウンド音響を360°マイクで立体的に収録。現場の空間データや音像データを収集し再構築した。
