タクシーアプリ「GO」が実践するマスメディア×プリントメディアのプロモーション

エリアの細やかなターゲティングをできることが、ポスティングの特長だ。それでは、マスに対してプロモーションを行う際は関係ないのだろうか?マスメディア×プリントメディアの可能性について、タクシーアプリ「GO」を運営するMobility Technologiesの平松瞳氏に話を聞いた。

※本記事は、2022年6月1日発売の

『販促会議』2022年7月号

の転載記事です。

Mobility Technologies GO事業本部 マーケティング部 副部長 平松 瞳氏
高専卒、早稲田大学大学院卒業後、2008年新卒でDeNAに入社。勤務12年で11部署異動、主に新規事業での渉外・営業・マーケティング・ブランディングなどを担当。2020年4月よりMobility Technologiesに転籍し、マーケティング部にて各種プロモーションなどを担当。二種免許も取得し、遠目からでもどこのタクシーかわかるほどタクシーマニアな2児の母。

リアルメディアを積極的に活用

─タクシーアプリ「GO」について教えてください。

「GO」はタクシーの配車機能をメインとした現在一番利用されている

タクシーアプリです。「JapanTaxi」アプリと「MOV」の2つのタクシーアプリを統合し、2020年9月にリリースしました。2022年3月には700万ダウンロードを突破しています。

※data.ai調べ:タクシー配車関連アプリにおける、日本国内ダウンロード数(App Store/Google Play合算値) 調査期間:2021年4月1日~2022年3月31日

まずは「GO」という名称のアプリになったことを既存ユーザーに伝えつつ、アプリの認知を高めなければならないということもあり、テレビCMやWeb広告、リアルメディアを活用してプロモーションを行ってきました。

─アプリの広告だとWeb広告中心のイメージがありますが、リアルメディアを活用しているのはどのような理由からですか?

私はDeNAで渉外として「MOV」時代から携わっていました。その際のマーケティング施策で一番効果があったものは、意外にも「ティッシュの配布」です。街中で配るようなやり方ではなく、ポケットティッシュの台紙に「MOV」の広告を入れたものをタクシーの乗務員さんに渡していただいていました。

こうした経験から、リアルでプロモーションを行うことを重要視しています。後にお話ししますが、毎月ビジネスエリアを中心にポスティングを行っています。他にも、ホテルや飲食店にQRコードを置いてもらい、アプリから読み込むことで「GO」からタクシーを手配できるようにしたり、空港で「GO」の乗り場を設置してスムーズに乗車できるようにしたりしています。

また、OOHも積極的に展開しており、「GO」が使用できることがわかりやすいようタクシーの車体にラッピングを行う他、主要都市圏でよくタクシーが使われる場所に屋外広告を掲出しています。

創意工夫が高い成果を生み出す

─ポスティングの施策について教えていただけますか?

ポスティングは毎月実施していますが、オンラインマーケティングと遜色がないCPAを出すことができています。同じチラシを入れていると読まれず捨てられてしまう可能性が高まりますので、常にクリエイティブを工夫することで高い成果が出せていると感じています。また、オンラインで広告と接触する方は20~40代が多いですが、ポスティングではそれよりもやや高い年齢層にリーチできていると感じています。

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