メーカーやWebサービスなどの利用が拡大 新聞折込広告の活用

新聞と一緒に届くチラシということで、積極的に目を通す人もいる新聞折込広告。その特長と効果的な使い方をオリコミサービスの野口雄二氏に聞いた。

※本記事は、2022年6月1日発売の

『販促会議』2022年7月号

の転載記事です。

オリコミサービス
取締役 営業本部長
野口 雄二 氏

 

新聞折込広告の特長

折込広告は、1枚自宅に届けるのにB4サイズ印刷も含めて、リーチ単価7円ほどで配布が可能です。新聞を取っている人の60%はほぼ毎日チラシを見るというデータがあり、形は違いますが、Web広告のクリック単価よりも一般的には安いと言えます。

また、B4サイズの情報を紙で自宅に届けられるため、情報量という意味でも質量という意味でも、リッチな情報を消費者に届けることができます。一覧性が高く、複数の商品を見比べていただけるように、総覧できるように表現することもできます。商品のストーリーを読み物のように記載する面積も十分に取れます。

同一日で、大量に届けることができるのも特長で、例えば敬老の日の当日の朝に、100万世帯へ朝刊で“紙のチラシ”を届ける、というようなことも可能です。新聞を購読している読者は、チラシを届けられることにもオプトインされた状態であり、プッシュで許可を得ている相手に広告を届けられる点も有用な部分と言えます。

届くのは世帯ですが、親が新聞を購読していて、そのチラシを家族が見る、というリーチ結果もあります。新聞の購読率という部分では30代でも今日では微々たる数字ですが、折込チラシの1週間のリーチをJ-READ

で見ると、33.6%と決して低くない数字が見て取れます。

※ビデオリサーチが提供する全国47都道府県で主要新聞の閲読状況を測定するとともに、生活行動・消費実態を捉えたデータサービス。

新聞折込広告と相性がよいセグメント

新聞の購読層に近いところで、40代以上の消費者と親和性が高いです。また、都市部と郊外では郊外の方が、チラシが届きやすいということが言えます。新聞を購読している、という点で所得は高い傾向にあり、配布自体は細かい新聞宅配エリアでセグメントができるため、流通チェーンの店舗の周辺に1000部ずつ、100店舗分配布する、というようなきめ細かなセグメントも可能です。

「所得が高い傾向のエリアに配布する」「戸建ての住宅が多いエリアに配布する」といった、エリアの傾向を分析し配布をプランニングすることで、よりターゲット到達率を上げてチラシを配布することも可能になります。

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