楽天グループは6月22日、今夏の消費動向をもとに「楽天グループ 2022夏のトレンド予測」を発表した。
「楽天市場」や「楽天トラベル」など、楽天グループの提供するサービスにおける流通額やユーザー利用状況データをもとに、「物販編」「旅行・レジャー編」「エンタメ編」「ファミリー編」の4つのカテゴリーに分け、ポストコロナ時代に移行した今夏ならではのトレンドキーワードを選出した。
物販編では、「復興消費」「値上げ対策消費」「防災消費」が選出された。
新型コロナウイルス感染対策の行動規制の緩和を受け、旅行・外出需要が回復。「楽天市場」では、「旅行用バッグ」の3月~5月の流通額が前年同期比で約2.1倍になるなど、イベントや旅行などに関連した商品の需要が急速に拡大。食品ジャンルにおいては、備蓄できる商品やお得な大容量品、比較的安価に購入できる“訳アリ“品の需要が拡大。また、豪雨への懸念や大地震発生時の被害想定の見直しなどを背景に、「防災関連グッズ」の流通額も伸びており、需要が高まっていることが分かる。
トラベル編では、「リベンジ」「非日常」「宿満喫型ステイ」が選出。
「楽天トラベル」における7月~8月の宿泊予約状況は、6月上旬時点で前年同期比約1.7倍増となり、中でも3人以上での予約ならびに子連れの家族による予約は、いずれも同比約2.3倍に伸長した。年代別では20代の若年層による予約が最多で、同比約2倍。コロナ禍での移動自粛や人との接触を控える期間が続いたことへの「リベンジ」として旅行予約の大幅な回復と、グループ旅行の増加傾向が顕著にみられる。日常とは異なる環境や体験を求めて、自宅から離れたエリアや、過去に訪れたことのない旅行先を選ぶ人も増加。また、「スイート」「最上階」などハイクラスな部屋条件をキーワードに含む客室の予約が2019年同期比で約1.3倍、夕食付き宿泊プランのシェアも2019年から約7ポイント増加するなど、宿での滞在時間を満喫する旅行スタイルが、コロナ禍前よりも増えている傾向がうかがえる。


