愛知広告協会は7月13日から18日までの期間、主催する広告賞「AICHI AD AWARDS(AAA)2022」の作品展を名古屋市内で開催した。本広告賞は、愛知県の広告クリエイターのレベルアップや、育成を目的に実施されている。今年は全344点の作品の中から、グランプリに青柳総本家「乗ろう!ういろう!おめでとう!新幹線のぞみ30周年」(ピースグラフィックス)が選出された。
本年度のグランプリ受賞作品。JR東海道新幹線「のぞみ」が開業して30年を記念して制作された、青柳総本家の伝統的なういろう。売り場でういろうの存在感が弱まっていることを受け、少しでも注目してもらう工夫を凝らした広告作品になっている。
6月に行われた審査には、審査員長の中島信也氏のほか、秋山具義氏や川村真司氏らが参加した。
審査基準は主に、「豊かな発想とアイデアにオリジナリティがあるか」「新鮮な感覚に満ちた表現がされているか」「訴求ポイントが明確で広告として説得力があるか」「確かな信頼性、話題性があるか」の4つ。
中島氏は審査後の講評で「広告表現はその時代のコミュニケーションのあり方をクリエイターたちが繊細に察知して構築されます。AAA2022での受賞作品もそんなクリエイターたちの想像力が良い形で反映されていました。そういう意味でとても良い審査ができたのではないかと思います」とコメントしている。
また、審査員を務めた小西利行氏は、グランプリ作品を「“幸せそうな強さ”をもった作品」と評価。森本千絵氏は「 伸びやかで瞬発力のある広告展開でした。今年は商品の特徴や性格をよく理解し、まっすぐに向き合っていたものが目立ったように思えます」と総括した。