【前回コラム】ロックバンドをやっていてよかった。――新アルバムに込めた思い(ゲスト:TRICERATOPS 和田唱)【前編】
今週のゲストは、先週に引き続きTRICERATOPSのボーカル・ギターの和田唱さん。今回は創作の原点となった「藤子 不二雄Ⓐ作品」の思い出話や、子ども時代に影響を受けたという著名な父・和田誠さんとのエピソードも満載!
今回の登場人物紹介
※本記事は2022年5月1日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
バンドを離れ、戻ってきて感じたこと
中村
:和田さんのインタビューを拝見すると、ソロをやられた時に「改めて“トライセラ”というものの価値を俯瞰するためにも、そこから一回離れたい」とおっしゃっていたと思うんですけれども……。
和田
:そうですね。
中村
:戻ってきたら、結構違う地平が見えたりしたんですか?
和田
:やっぱり、バンドのいいところってありますよね。ジャケットに3人で並んで写っているのを見ると、「仲間なんだな」「チームなんだな」という喜びはありますよね。
中村
:前にゲストでいらっしゃった時に、「再始動前の生配信のために、メンバーと飲み会を3回やった」みたいなことをおっしゃっていましたけど(笑)
和田
: 最初、 久々に会ったら緊張しちゃってね(笑)で、飲み会を3回ぐらいやったらようやく馴染んできたかな。酒を飲んでるのに、みんなぎくしゃくしているというね。
権八
:それって、何かあったんですか?
和田
:いや、これといってはないんですけど……。僕は僕で思うところがありました。一応、バンドとして「TRICERATOPS」という名前を掲げてやるんだったら、それぞれが同じ熱量で向き合わないとイカンよ、と。で、僕としては同じ熱量で向き合えている感じがしばらくしなかった。だから、これは一回止めて距離を置こうと思ったんです。そんなわけで、問題提起をして終わっているから……。なんかね……。なんか、ヘンな感じだったな(笑)
