顧客行動を紐解くことで、コモディティ時代にビジネス機会を創出する―Uber Eats Japan、エー・ピーホールディングス、明星食品、ライフネット生命保険

【出席者】

Uber Eats Japan 暫定代表 ジェネラルマネージャー 中川晋太郎氏

エー・ピーホールディングス 取締役 執行役員 COO 野本周作氏

明星食品 執行役員 マーケティング本部長 中村洋一氏

ライフネット生命保険 営業本部 マーケティング部長 川端麻清氏

「CMO X」Founder 加藤希尊氏

※野本氏の肩書は研究会参加当時のものです。
11月15日付で同社、代表取締役社長 執行役員 CEOに就任しています。

写真左から、明星食品 執行役員 マーケティング本部長 中村洋一氏、ライフネット生命保険 営業本部 マーケティング部長 川端麻清氏、「CMO X」Founder 加藤希尊氏、Uber Eats Japan 暫定代表 ジェネラルマネージャー 中川晋太郎氏、エー・ピーホールディングス 取締役 執行役員COO(現・代表取締役社長 執行役員 CEO) 野本周作氏。

オンラインチャネル中心の事業だからこそ、企業姿勢を示して信頼を醸成する

9月30日、「CMO X」の31回目となる研究会が開催となり、Uber Eats Japan、エー・ピーホールディングス、明星食品、ライフネット生命保険の4社のマーケターが参加をした。リアル開催となった今回の研究会では、業界の垣根を越えた意見交換を通じ、多くのアイデアが生まれていた。

毎回、研究会は各社からのカスタマージャーニーマップとUSPの発表から始まる。

インターネットを主な販売チャネルとする生命保険会社として、デジタルテクノロジーを駆使して保険相談や申し込み、保険金などの支払いまで一貫したサービスを提供するライフネット生命保険の川端氏は、生命保険業界における差別化の難しさに言及した。

大手の競合保険会社と比較して新興企業の同社は認知獲得にまだ課題があるため、「どうしたらライフネット生命を消費者に選択いただけるか」訴求ポイントの打ち出しに試行錯誤しているという。さらに申し込みの手軽さが訴求ポイントのひとつであるが、一方で手軽であるがゆえ、解約のハードルも低くなってしまうところもあり、そこにも課題があるという。

また、低価格に特化した競合も出てくる中で、手軽さや価格だけでは絶対的な優位点にならないと語る川端氏。「お客さまに納得して契約していただくためには、生命保険会社としての安心感をこれまで以上に高めなければならない。インターネットを主な販売チャネルとしているので、信頼感の醸成には難しい面もあるが、『正直に経営し、わかりやすく、安くて便利な商品・サービスを提供することで、お客さま一人ひとりの生き方を応援する』という経営理念を実践して安心感を伝えていきたい」と話した。

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