【CES2023】社会課題に対する解決策をわかりやすく提示 存在感を発揮するB2B企業の秀逸プレゼン(森直樹)

CTAのCEO Gary Shapiroに紹介される John DeereのChairman and CEO John May氏。米国の農地を象徴する写真をメインビジュルに置いてプレゼンテーションが始まった。

とうもろこし畑の映像を背景にプレゼンを始めるJohn氏。

自社のイノベーションの歴史を紹介するJohn氏。

自社製品をシンプルに映し出した映像を背景に、「今日、農業も道路建設も機械の大きさではなく、技術と知能、さらに経済と環境の両面での持続可能性に貢献することがが重要」と語った。

50万台を超える同社のコネクテッドマシンが地球の3分の1以上の地表を走っていること。それらは、ソフトウェア・GPS・ハードウェアがクラウド上で統合され、機械学習によりアップデートを続けているという。また、農業界をリードするデジタルプラットフォームである、John Deere Operations Centerなどのテクノロジーが顧客に対して、ユニークで具体的なメリットをもたらしていると説明。

2050年には100億人の食料をまかなう必要があると、自社の使命を説明。農業は予測不可能なビジネスであり、農家は多くの課題に直面している。そうした中、今後の25年間で世界人口は80億人から100億人近くまで増加すると予測されている。人口増加と食生活の変化に伴い、食料の生産量を50%増やさす必要があるが、農地は過去4年で減少をしているという。だからこそ、John Deereは、CESのステージに立ち、これからの農業問題を解決するのがテクノロジーであり、テクノロジーによって、農家はより少ない資源でより多くの作物をつくることができるようになると主張した。

基調講演で紹介された巨大な農業機械が展示されていた。多くの来場者が農業機械に押し寄せていた。CESで農業機械が注目されているというのは非常に面白い光景であった。そして、何より展示の質も極めて高い。

オーシャントランスフォーメーションを提示したHD HYUNDAI

次に、プレスカンファレンスに登場したHD HYUNDAIを紹介したい。HD HYUNDAIは、造船、重機、機械などに携わる韓国の重厚メーカーである。登壇した、CEO のKisun Chung氏は、持続的な未来を築くために、海に対する考え方や海の活用を変革していくとの考えを示した。

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