博報堂DYグループの「AaaS」が テレビ広告に新たな価値を生み出す

博報堂DYグループが2020年12月に提供を開始した「AaaS(Advertising as a Service)」は、広告メディアビジネスの次世代型モデルだ。運用開始から約2年間、実績の蓄積とともにメディア環境の変化に合わせてアップデートも続けてきた。2022年9月にはテレビメディアの可能性を広げることを目指すコミュニティ「TV AaaS Lab」を立ち上げ、メディア企業とも共創し、広告メディアビジネスの変革を目指す。

(左から)

博報堂DYメディアパートナーズ
統合アカウントプロデュース局 AaaSアカウント推進一部 メディアプラナー
貞包一平氏

博報堂DYメディアパートナーズ
統合アカウントプロデュース局 局長代理(兼)AaaSアカウント 推進三部 部長 メディアプラナー
松浦伸二氏

博報堂DYメディアパートナーズ
AaaSビジネス戦略局 戦略二部 TV AaaS Lab 副編集長
佐藤憶人氏

<AaaS>4つのレイヤーで事業成果の最大化に貢献

博報堂DYグループは、広告メディアビジネスの次世代型モデルとして、2020年12月に「AaaS」の提供を開始。独自開発のデータウェアハウス(DWH)を構築し広告主の保有するマーケティングデータや媒体社データ、同社が持つ生活者データなどのあらゆるデータを統合、広告のマーケティング効果の可視化と統合メディア運用を可能にした【図1】。

図1 「AaaS」が特化する4レイヤーとその進化

導入企業も着々と増加し、広告主への「AaaS」の認知も向上している。もともと広告効果の可視化に対するニーズは高い。特に物価高や円安などによる経営環境の問題もあり、広告予算は減ったものの効率は下げることができないという課題も加わり、「AaaS」が提供する価値への関心は高まり続けている。

特に広告主にとって期待が大きい領域はテレビCMとデジタル広告の投資効率の最大化だ。そのため、「Tele-Digi AaaS」、「TV AaaS」の活用は広く行われている。

メディアプラナーの貞包一平氏は「当社が広告主に対して提案するプラニングでも、今は『AaaS』を活用したものが主流になってきています。そのことからも、社内外で有用性が認められてきていると感じます」と話す。

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