3月1日から公式Webサイトで協賛課題の一部先行公開がスタートしました。
本記事では昨年、応募総数4013本の中から第14回のグランプリに輝いた「オセリポ!」について、制作者の3人に企画が生まれた背景や制作の裏側、受賞後の変化について聞きました。
※本記事は『販促会議』2023年1月号を再編集したものです。
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初めてのチームでグランプリ獲得
─まずは受賞、おめでとうございます。
3人
:ありがとうございます。
迫
:実は今回の販促コンペが、この3人で取り組んだ初めてのコンペになります。新しいチームでやるときは初回が大事だと思っています。楽しくやることも重要ですが「最初だからこのくらいでいいや」という考えはなく、最初の結果が良ければ次の挑戦にも意欲的になります。ただ、いい結果は追い求めていましたが、まさかグランプリまで獲得できるとは思いませんでした。
松沢
:実は、私のキャリアのスタートは広告ではなく建築設計でした。リーマンショックを機に独学でグラフィックに転向し、インハウスデザイナーなどを経験。現在のクリエイターズグループMAC(パナソニックグループの広告制作会社)で3年ほど前からアートディレクターとして活動しており、パナソニックから出向してきた迫さんと久松さんに出会いました。2019年のMetro Ad Creative Awardの私の受賞作を見た迫さんが声をかけてくれて「いつか一緒に仕事がしたい」と話していたのですが、ようやく今回一緒に取り組むことができました。
久松
:私は4年前、パナソニックに入社してすぐに宣伝会議の「コピーライター養成講座」に通っていました。そこで販促コンペのことを知り、1人で応募したのですが、箸にも棒にもかかりませんでした(笑)。今回、チームで取り組んでみて「人に企画を見てもらう」ことの大切さを実感しました。
松沢
:実は私も1人で3回応募しています。結果は久松さんと同じくです。
迫
:私も学生時代から数えると今回が4回目の挑戦です。どちらかと言えば3人とも「企画派」の人間なので、一緒に取り組むならアイデア力が試される販促コンペがいいのではないかと考え応募しました。
アイデアは1人で完結させない
─制作時の役割分担はありましたか。
迫
:絵づくりが得意な松沢さん、プランナーをしている久松さん、ものづくりや企画が得意な迫とそれぞれの特徴はありますが、アイデア出しは皆で一緒に行いました。やり方は初めから考えていて、誰かが出したアイデアに対して企画書は別の人がつくるといったバトンパス方式を取りました。その方が、最初のアイデアから何段もレベルアップできると思ったからです。
