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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

「相手の台詞に気持ちが動くから、自分の台詞が出る」という是枝監督の言葉を大切に(蒔田彩珠)【前編】

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「成人の実感」の今昔

権八:すごくお若いんですけど、先日二十歳で成人式を迎えられて。

蒔田:そうですね。

権八:どうですか?「大人」って感じ、します?

蒔田:そうですね~……。あんまり変わらないけど、いろんなことの責任を自分で取らなきゃいけないって思いますね。今までは未成年だったので、大人がなんとかしてくれるだろう、みたいな気持ちがありましたけど。でも、二十歳になると自分でちゃんと責任を取らないとな、っていう気持ちにはなりましたね。

権八:いや、ホント!?すごいね……。

蒔田:あはははは!

権八:そんなこと、思いました?

澤本:いや。勝手に成人になったと思う。

権八:僕も。成人式的なイベントには行きました?

蒔田:同窓会には行きましたね。

権八:同窓会?区民ホールみたいなところにワーッと集まるんじゃなくて?

蒔田:成人式の日がちょうど、『舞妓さん』の舞台挨拶の日で。朝、振袖を着て是枝監督に会いました。振袖を見せるために。

澤本:なるほど!

権八:素敵!

澤本:「お父さん」に?

蒔田:お父さんに。見せました。

権八:着て見せるって何、どんな感じで?

蒔田:振袖を着て前撮りをして、そのまま舞台挨拶に向かって、という感じです。

権八:振袖をじかに見せたの?

蒔田:振袖のまま舞台に行って、監督に会って。っていう感じですね。

権八:イイね!

中村:お父さんは嬉しかったでしょうね〜。

蒔田:うるうるしてました。

澤本:あはははは!

権八:「くまのお父さん」が。あらららら。

澤本:長いからね~、お父さんもね。サントリーのCMの件で成人式の話をいろいろと調べた時に、「嬉しい」って言う人があんまりいなかったんだよね。僕らみたいに「なっちゃった」とかさ。そもそも、今は成人が18歳じゃない?でも、成人式は二十歳なんだよね。そこがズレていたりするから。

権八:そうですよね。

澤本:「18歳で成人って、どうなんだ?」っていう話もあったりして。だから、自分が「おめでとう」って言われても、今ひとつ実感が湧かないなっていう人が多いと思うけど。でも、何人かはやっぱり「成人になったから、少しは責任持って生きなきゃ」みたいなことを言ってくれる人もいる、みたいな……。なんかビミョーで、全員が全員、「バンザーイ!」っていう感じじゃないんだよね。

権八:そうですよね~。だから、さっき「責任」ていう言葉が出たからすごいなぁ〜、と思いつつも「ホントかなぁ~?」って思ったんだけど(笑)。僕らが「大人だな」って感じたのは、大体43、44歳ぐらいじゃない?

澤本:そうだよ、厄年あたりで「大人だな」って思ったんだから(笑)。

蒔田:あはははは!

権八:それぐらいで一応、大人になったかなって。だから、二十歳って振り返ると、意外と変わっていないんですよね。

澤本:でもさ。思うんだけど、僕らは「変わっていない」と思ってるじゃない?そのまま変わらずに生きてますって思ってるけど、他の人から見たら「あいつ、老いやがって」とかさ(笑)。

権八:老いやがって!?(笑)。「あいつ、老いやがって」なんて思われてんの、ツラいなぁ~!(笑)。

澤本:僕らが自分でそういうことを意識しないように、そこを隠蔽してるじゃない? 二十歳の頃の感覚とまではいかないかもしれないけど、「変わっていないんだ!」って。二十歳の感覚があるかどうかと、変わっていないかって、別じゃん?

権八:はいはい。

澤本:でも、絶対変わってると思うんだよ。

権八:変わってますね~、それは(笑)

澤本:「変わっていない」って言い聞かせてるだけで、言葉で麻酔をかけてる状態。

権八:いや、そうとも言えるんだけど、でもついなんか「あー、変わんねえな」って。「また、こんなコトしちゃった」とか、「また、こんなコト思っちゃった。あぁ~!」みたいな。

澤本:それはね、しょっちゅうですよ(笑)。

権八:どっちかと言うと、そっちなんですけどね。「変わんねえな~」っていうのは。

澤本:あー、はいはい。でも、たぶんそのまま死んじゃうと思うよ。

蒔田:あはははは!

権八:あれ、これってどういう話だったっけ?(笑)。

蒔田:二十歳の時に(笑)。

澤本:そうそう(笑)。二十歳の時にそういう自覚があって偉いな、っていう話です。

権八:そうなんです(笑)。
 

「宣伝会議賞」版 “はたちのつどい”

権八:最近、CMにも出られていて。そっか、マックだ。マクドナルドのCMに出ているんだ。夏かな、これは?

蒔田:そうですね。「マックフルーリー」と「マックシェイク」のCMに。

権八:やっぱり、フレッシュだからね。今回の「すぐおわ」出演のきっかけも「宣伝会議賞」のイメージキャラクターがきっかけでしたしね。

澤本:「宣伝会議賞」のポスターに出てるんだよね?

蒔田:はい。

権八:これは一緒に撮ったんですか? 崎山蒼志くんとか、モデルの世良マリカさんと。同世代なんだろうね、きっと。

蒔田:同い年です。

権八:あ、みんな二十歳なんだ?

蒔田:二十歳になる人たちで集まって、という感じで。

澤本:どうでした?崎山くんとかって。世良さんも。

蒔田:そうですね。崎山さんは、元々音楽を聴いていたので、同い年だということにビックリして……。もっと5つぐらい上だと思っていたので、「同い年なんだ!?」って、すごいビックリしましたね。

権八:撮影で初めてお会いしたんですか?

蒔田:おふたりとも、初めてお会いしましたね。

権八:あの~、話、弾んだ?

蒔田:いやぁ~、もう、そんな感じじゃなかったです。すごいもう、ガチガチでした。私もみんなも(笑)。

中村:「宣伝会議賞」って、知ってました?

蒔田:それは知ってますね。

権八:崎山くんの歌も、いいもんね~。

蒔田:いいですよね。

権八:そっか、崎山くんが二十歳っていうのも逆に僕はビックリしちゃうなあ……。まだ14歳ぐらいのイメージで(笑)

澤本:そうね、ギター弾きまくっている時の印象があるからね。

中村:あー!なんか、「発掘された時の映像」とかっていう話ですね。すごかったですね、あれ。

権八:そう。すごい子が出てきたぞ!みたいな。

澤本:そう。僕らはその当時で止まるからさ(笑)。なんか、まだ中学生なのにむちゃギターがうまい子が出てきたぞ、みたいな。進化していないんだよね、自分の中が。

権八:申し訳ないね、だからつい、『ゴーイング マイ ホーム』の話とかしちゃうし。

蒔田:めちゃめちゃ言われます。全然会ったこともない人から「大きくなったねぇ~!」って(笑)。

一同:あはははは!

中村:おじさんって、昔の話をするからね~。

蒔田:そうですね~(笑)。

権八:やっぱり、最初に見た時の衝撃というか、インパクトがあるんだよね。テレビドラマで見て、「こんな子が出てきたぞ!」っていう印象があるから。是枝裕和さんの久々のドラマで、大抜擢! みたいなね。あの時、すごいリリースが出てたし。

ほかに草なぎ(剛)くんと一緒にやった『道』(2018年公演)っていう音楽劇も素晴らしかったよね。それもつい最近の気持ちでいるんだけど「もう5年前です」って言われて……。すごい前なんだね、色々、前なんだね。

蒔田:前、ですね(笑)。

権八:申し訳ない気持ちになってきたね……(笑)。

一同:あはははは!

澤本・権八の「すぐに終わりますから」。まだまだ話は尽きませんので、来週も引き続き、蒔田さんをお迎えしてお送りします。

〈END〉後編へ続く