パーパスを策定するには自分自身とそれを取り巻く対象を徹底的に分析し、深堀りする必要がある。今回で言えば「幸せとは何か?」「それに対して広告は何をなすべきか?」についてだ。これからの幸せの形を示すのがWell-Beingだが、ではWell-Beingと今までの幸せとはどうちがうのか。それを脳科学の視点から深めると、脳内の幸せを感じる物質のちがいが挙げられる。今までの幸せはドーパミン的なもので、これからの幸せはセロトニンやオキシトシンの分泌を重視するものだ。両者のちがいは獲得の喜びか、状態による喜びかにある。Well-Beingは心の状態・在り方によって実現されるのだ。では心がどのような在り方になっていれば、人は幸せでいられるのか。そのヒントが、OECDが2030年への教育指針として策定した「ラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」にあると筆者は考える。教育とは、未来の人間社会づくりそのものだからだ。ここではWell-Beingへの条件として
第52回JAAA懸賞論文の金賞が発表に 『広告のパーパスとは何か 〜「主体性」こそが幸福への羅針盤となる時代へ〜』。
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