日本広告業協会(JAAA)主催による、第10回「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞( JAAA若手大賞 )」が発表となった。
本賞は、JAAA会員各社の若手社員22名からなる実行ワーキンググループの運営のもと、募集から審査まで実施している。対象となるのは、「人が動く仕掛け」が含まれていて、「課題があり、これを解決する」という構図と、その「結果」が明確な「コミュニケーション」。従来の広告でないコミュニケーションも対象となる。また、推薦者(応募者)がかかわっていない施策でも応募が可能という点を特徴とする。応募から審査まで若手に制限することで、新しい感性や発想を、広告業界に新風として取り込んでいくことを意図したもの。
第10回の応募総数は、124件。その中から大賞1件、優秀賞5件、特別賞1件、ファイナリスト5件が選出された。
大賞に選出されたのは、サントリーホールディングス「ほろよい飲んで、なにしよう?」。「“ほろよい”がある楽しさ」をテーマとして、テレビCMやOOHを中心に展開された。テレビCMは放送から間もなく、若年層の間で「一瞬で世界観に引き込まれる」と話題となり、CMやグラフィックといういわば広告の原点ともいえるクリエイティブで主に若い世代の心を動かしたという点が、審査会にて評価された。