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アスリートとしてだけでなく自分の「生き様」を発信したい-見延和靖氏(月刊『宣伝会議』「私の広告観」出張所)

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月刊『宣伝会議』では、社会に大きな影響を与える有識者が、いまの広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているのかをインタビューする企画「私の広告観」を連載中。ここでは「私の広告観 出張所」として、インタビューの一部や誌面では掲載しきれなかった話をお届けします。今回登場するのは、フェンシング男子エペ選手の見延和靖さんです。

見延和靖氏

NEXUSFENCING CLUB所属。2015年に日本男子エペ個人初のワールドカップ優勝を成し遂げ、2016年のリオ五輪では個人戦6位入賞を果たした。2018-19シーズンは、日本フェンシング界史上初の年間王者に輝き、東京2020オリンピックで団体金メダル獲得。22年7月の世界選手権カイロ大会では日本人初となる個人戦準優勝、団体3位と健闘した。

 
Q1. 発起人となった「折れ剣再生プロジェクト」のアイデアは高校生のころから温めていたそうですね。

フェンシングの剣は、早いと使って1カ月足らずで折れてしまうものなんです。折れてしまった剣は修理することができないので廃棄するしかありません。剣は一本一本思いが詰まったものなので、廃棄せずに別の形に変えられないかなと、いつも思っていました。そこで、出身地である福井県越前市の金属加工会社に協力してもらい、折れた剣をメダルに加工しました。メダルは私が監修している地元の小中学生対象のフェンシング大会で配布しました。選手の剣がメダルとなって次世代の選手に引き継がれていくというのは夢がありますし、こうした活動が日本だけでなく世界にも広がっていってほしいという思いがあります。

 
Q2.2022年にはTEAM JAPANシンボルアスリートにも選ばれています。

競技を長く続けていると、ステージに応じて目標も変わっていきます。大きなことを成し遂げるには、家族や周りの人たちのサポートが必要不可欠でした。一人ひとりのサポーターの応援がアスリートを支えていることを、シンボルとして体現していきたいです。SNSの発達により、誰もが自分の言葉で自由に世の中に発信できるようになった今、発信者の純粋な思いや考え方に共感することに価値が見出されるようになったと感じています。

実データ グラフィック 「折れ剣再生プロジェクト」の立ち上げや、JOCのシンボルアスリートに選出されるなど、個人として社会貢献活動にも勤しむ見延氏。
「折れ剣再生プロジェクト」の立ち上げや、JOCのシンボルアスリートに選出されるなど、個人として社会貢献活動にも勤しむ見延氏。

 

見延和靖さんのインタビュー記事は、月刊『宣伝会議』2023年9月号 に掲載。

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月刊『宣伝会議』では、社会に影響を与える有識者の方々に、広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているかを聞く、連載企画「私の広告観」を連載中。2022年12月分より「アドタイ出張所」という形で、アドタイで一部を紹介しています。

 

月刊『宣伝会議』デジタルマガジンでは、本連載の過去10年分の記事を含め、10年分のバックナンバー全記事を閲覧可能です。