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高架下のテントでフィットネス事業 東急、未活用地の利用方法を検証

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東急電鉄は2024年1月17日、目黒線不動前駅周辺の高架下にフィットネス施設「roobby-fit不動前」をオープンする。好立地だが工事の制約で出店しにくい高架下を有効活用する狙い。重機なしで組み立て可能なインスタントハウスを展開するLIFULL ArchiTech(ライフルアーキテック)と連携し、少人数での利用を想定した施設を開設した。「roobby-fit雪が谷大塚」に次ぐ2号店で、部屋別売上1.2倍を見込む。

イラスト「roobby-fit不動前」 写真「現地工事中の様子」
「roobby-fit不動前」では、高架下での出店やインスタントハウスでの営業効果も検証する

鉄道の高架下は駅に近く利便性が高い一方で、重機を入れるスペースが限られ、建設コストが高いなどの課題が存在する。一部の地域では高架下が未活用となり、不法投棄が問題となっている。

ライフルアーキテックは、都心でも柔軟に設置や移動が可能な新型モデル「インスタントハウス・パージ型」を提供。重機を使用せず施工から組み立てまで約3日間で完了できる。同社は本事業を新型モデル普及促進の起爆剤とする方針だ。

2号店はトレーニングルーム(約15平方メートル)とスタジオ(約20平方メートル)の2部屋で成り立っている。利用料金は曜日や時間帯によって異なり、1部屋あたり750~1300円(30分)。少人数でトレーニングや練習に集中したい利用者を想定している。

「roobby」は東急の社内起業家育成制度で誕生した個室シェア事業で、スマートフォンでの事前予約が可能。2023年4月7日にオープンした1号店は雪が谷大塚駅ビル3階に位置し、7つの部屋を設けている。トレーニングやダンスの練習など様々な用途で利用され、目標を上回る売上を達成している。周囲の視線や混雑状況を気にせず、メイクなしでも来店しやすいことから女性人気が特に高い。

インスタントハウスは、2011年3月の東日本大震災での被災者支援を契機に、名古屋工業大学と共同開発で生まれた。非建築物扱いのため、通常の建築物の制約を受けずに柔軟な設置が可能。1棟あたりの建設時間は3~4時間で、ワークスペースや避難所の医療救護室、備蓄倉庫などで利用できる。

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