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廃棄広告をファンアイテムとして販売 「循環型広告」を目指す、パレンテ

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販売開始前に100人以上が並ぶ人気商品に

コンタクトレンズの通販事業者パレンテ(千葉県中央区)は、廃棄予定の広告ポスターに新たな価値をつけて販売する「循環型広告」に取り組む。2023年6月26日~9月30日に神戸市営地下鉄海岸線の車内で掲示された、プロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」のコラボ広告をファンアイテムとしてサポーターに販売。売上総額102万2800円(12月25日集計)をヴィッセル神戸アカデミーに寄付した。サービスや商品の知名度向上だけでなく、同社がスポンサーを務めるチームへの貢献、広告の再利用による環境負荷の軽減などの効果に期待を寄せる。

交通広告をファンに販売し、売上金をチームに還元する「循環型広告」

回収した交通広告は、国立競技場(10月21日)とノエビアスタジアム神戸(11月25日)で販売。両日とも販売開始前から100人以上が並び、国立競技場では約45分で297枚を完売。ノエビアスタジアム神戸でも約1時間半で625枚を販売した。同社ブランド「WAVE」を扱う楽天市場でも抽選販売を実施し、33枚売れた。

販売開始前から150人以上が並んだノエビアスタジアム神戸のブース

サイズが大きく試合会場では販売できなかった2種の広告を、同社の販売店「レンズアップル千葉店」(千葉市)で販売。関東圏の同チームサポーターからは「関東で購入できてうれしい」と反響があった。SNSでの周知をきっかけに遠方から来た客も多く、同店の新規獲得にもつながっている。価格は1000円(税込)で、販売期間は2024年1月まで。

ノエビアスタジアム神戸で行われたヴィッセル神戸vs名古屋グランパス戦の試合開始前に寄付金の授受式を実施

「選手と協力して作った広告を、そのまま廃棄してしまうのはもったいない」と考え、コンテンツとして有効活用する取り組みを始めたという。同社は「スポンサー企業、チーム、サポーターの『三方よし』の関係を築くことができた」と手ごたえを強調。今後はヴィッセル神戸以外のスポンサーチームでも同施策を検討している。

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