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「購入時のひと手間」でブランド向上 暗号服店「トキキル」オープン

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期間限定で特別感を演出

謎解きしないと購入できないアパレルブランド「トキキル」が東京ミステリーサーカス(東京都新宿区)に期間限定店をオープンする。販売する服のデザインは、正しい手順を踏むことで意味が浮かび上がるパズルになっており、正解を専用フォームに入力することで購入できる。20~30代前半の若年層に人気で、前売りチケットは即日完売。今回は謎解きファンを対象に新規客を増やす狙いで、約200人の来場を予定する。期間は1月22~25日で、営業時間は午後9~11時。

実データ グラフィック
謎解きをして購入権が得られる「トキキル」。難しい場合はスタッフに手伝ってもらえる。

期間限定店の運営は2022年10月からスタート。過去には下北沢や表参道などで実施しており、商品は毎回ほぼ完売しているという。8店舗目となる今回は新作5種を含め、約25種の“暗号服”を取りそろえる。開催期間中は東京ミステリーサーカスのグッズショップでも一部商品を購入できる。

あえて常設店を展開せず、期間限定にすることで「特別感」を演出し、話題性を高める狙いがある。「不思議な服屋」を演出するため、販売する服のデザインをオープンまで非公開にする点も特長だ。

「謎解き」をデザインに組み込む理由は、町中ですれ違った人に目を向けてもらうためだという。同社は「手に入れるのに苦労した服ほど、お客さまにとって大切なものになる」とし、「ネット通販の普及で商品が容易に手に入る時代では、購入時にひと手間かかることがブランド価値向上につながる」としている。今後の展望として、同ブランドを活用したファッションショーなどを検討している。

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