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外国人の「ぽち袋」ブーム インバウンドで年間2万5000パック目指す、マルアイ

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24種類の言語をデザインに採用

ご祝儀やお年玉を入れる「ぽち袋」が外国人の注目を集めている。紙製品メーカーのマルアイ(山梨県)は4月10日に新製品のぽち袋「チップ袋」を発売する。コロナ明けで急増しているインバウンド需要によって、ぽち袋をお土産として求める人が増加。チップ袋には感謝を示す言葉を24種類の言語で記載しているほか、裏面ではぽち袋の使い方を英語で紹介している。外国人に日本の文化を楽しんでもらう考えで、年間2万5000パックの販売を目標に掲げる。


写真 商品・製品 日本人の購入も想定している「チップ袋」
インバウンド需要のほか、日本人の購入も想定している「チップ袋」

お礼として金銭を封筒や紙に包んで渡すという日本の習慣は、欧米などなじみがない国も多いが、伝統的なデザインのぽち袋やご祝儀袋は外国人の需要が高い。2023年11月に有楽町駅に設置した「祝儀袋の自販機」では、販売目標比223%を達成し、外国人旅行者の購入が多かったという。

「チップ袋」のデザインには、日本を象徴する富士山や大入袋などをモチーフに取り入れているほか、日本語の「ありがとう」、「ほんのきもち」を24種類の言語で表記。ヒンドゥー語やスワヒリ語なども使用している。ラインナップは全4種類で、価格は税込330円(3枚入り)。

同社は1888年創業。祝儀袋や事務用封筒などの日用紙製品と、食品や精密機器を保護するための産業用包材を製造・販売している。ご祝儀袋や不祝儀袋は合わせて約500種類以上を展開。ぽち袋やご祝儀袋の市場規模は約2000万パックで、同社は約20%のシェア率を誇る。

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