日清食品ホールディングスは、3月13日からカップヌードルラクサのCMを開始した。

♪～ ラ、ラ、ラ、ラクサ食べてハマるから～と、何度も彼氏に迫る彼女。しかし、エスニックが苦手な彼は、ラクサに対して懐疑的な態度を改めようとしない。何度も「ラクサ食べて」を繰り返すうちに、気がつくと、彼女は角刈り男になっていた…。

「カップヌードルラクサは実はカップヌードルの中で最もリピート率の高い、一番ハマる味であるということを伝えてほしいというオリエンでした」と、クリエイティブディレクター 森昭太氏。一番ハマる味であることから、「まずはラクサを食べてよハマるから」と、ストレートにメッセージすることにした。

「そこから表現を考えていたときに制作チームのメンバーがちょうどハマっていた『けーたいみしてよ』という楽曲の話になり、試しに替え歌の歌詞を乗せてみたところ…ハマりました」

「けーたいみしてよ feat. はしメロ, maeshima soshi」は、2023年6月に配信開始。これまでに音楽配信サービスでのストリーミング総再生回数は6億回、SNSでの楽曲総再生回数は50億回を超える、音楽プロジェクト“MAISONdes”のヒット曲の内の1曲だ。今回のCMでは音楽だけではなく、アニメーションもMAISONdesの同曲のＭＶをベースにしている。

「ただふつうに替え歌するだけではフックがないので、ラクサにハマりすぎた女性がカップヌードル型の角刈り男になるというストーリーになりました」

その角刈りの男性を演じているのは、お笑いトリオ「ジェラードン」のアタック西本さんだ。

「カップヌードル型の角刈りを表現するのはとても難しく、最終的に西本さんご本人の角刈りだけでなく、角刈りモデルの方を撮影した画像やCGをミックスして作成しました」

SNSで「CMを見て初めて食べたらおいしかった」「復活してうれしい」という声と共に、「角刈り」に反応している人が多く見られた。ちなみにCMには、アタック西本さんの他、相方のかみちぃさんも出演しているが、「そのことに気づいている人は、ほとんどいないようでした」（森氏）。