フマキラーは4月17日、園芸用品ブランド「カダン」のプロモーションの一環で、花や野菜の病気や害虫を写真で判定するWebアプリ「AI病害虫診断 園芸はかせ カダンくん」を公開した。店頭POPのほか、SNS、オウンドメディアなどで紹介していく。
園芸からの離脱理由
植物に特化したSNS「GreenSnap(グリーンスナップ)」の投稿画像など約4万件のデータと、フマキラーと同社100%子会社のFSブルームが持つ病害虫のデータを活用した。「園芸はかせ カダンくん」に写真をアップロードすると、該当する可能性がある病名や害虫名と、説明文を表示。「カダン」ブランドの中から、対策となる商品も提案する。
「園芸はかせ カダンくん」は今後、店頭に2次元コードを添えたPOPを掲出するほか、フマキラーが運営するオウンドメディア「カダンLIFE」、「GreenSnap」などで紹介。ユーザーを集めていく。フマキラーは「GreenSnap」内の公式アカウントを5年ほど前に開設。約1万2800人のフォロワーを持つ。
矢野研究所の推計では、ガーデニング・園芸用品市場は、コロナ禍を契機に拡大。2020年度は前年度比104.0%の2365億円、翌21年度も同比101.3%の2369億円に伸長した。しかし22年は一服し、足元では微減傾向にあるようだ。
フマキラーによると、園芸を始めて3年以内にやめてしまう原因のひとつが「病気や害虫への対処方法がわからないため」だという。始めたばかりの人はもちろん、慣れてきても病害虫の対策は、見過ごせない悩みだ。
「『カダン』は、『園芸に取り組む人の成功体験を応援するブランド』をコンセプトに掲げている。楽しみを阻害する要因を減らし、市場の活性化につなげていきたい」(フマキラー)
