RIPの『太陽とビキニ』
日本マクドナルドは2年連続の首位で、CM好感度2762.7‰ポイント（‰は千分率）は同社過去最高の数値という。日本マクドナルドの主なテレビCMは、「三角チョコパイの季節」編（2023年10月〜）など。同CMでは俳優の伊藤沙莉さんと、人気バンド「King Gnu」のボーカルキーボードの井口理さんが、「RIP SLYME」の楽曲『太陽とビキニ』（2009年）の替え歌を歌う。ほかにも俳優の広瀬すずさんを起用した「McCafé」など、年間を通じて多彩なテレビCMを出稿していた。
ゆこぴ『強風オールバック』、RADIO FISH『PERFECT HUMAN』
2位の日清食品も22年度と同じ順位だが、CM好感度を更新した。23年度にオンエアしていたのは「カップヌードル 夏は食っとけシーフード」編（23年7月〜）など。同CMは、音楽チャート「Billboard」日本版の「年間ニコニコVOCALOID SONGS」で2023年年間1位だった『強風オールバック』（ゆこぴ）の動画をリメイクしたものだった。ほかにも『PERFECT HUMAN』（RADIO FISH）の替え歌を用いた「チキンラーメン」など、古今人気を博したコンテンツを生かしているのが特徴で、若年層を中心に支持を集めた。
美空ひばり／キヨサク『川の流れのように』
3位は、22年度の8位から上昇したサントリー。「ザ・プレミアム・モルツ」のほか、2023年3月に発売した「サントリー生ビール」の「生きている人々」編（2023年3月〜）などを出稿。同CMには俳優の山﨑賢人さん、上白石萌音さん、お笑いコンビ「オズワルド」の畠中悠さんと、伊藤俊介さんらが出演。替え歌ではないが、往年の名曲『川の流れのように』をCM楽曲に採用している。
キャンディーズ『年下の男の子』
前年度から大きくランクを上げた企業の中で、CM好感度が最も高かったのは、三菱自動車だ。「デリカミニ デビュー！」編（2023年4月〜、広告会社＝読売広告社）をオンエアし、CM好感度は同社最高となった。
BGMには、キャンディーズの『年下の男の子』の歌詞の〈年下の男の子〉を〈デリカミニ〉に替えた歌を用いている。「デリカミニ」は2023年5月発売の軽自動車で、23年度に「e K」と合わせ5万2427台を販売。前年度比198.7％の伸びをけん引した車種となった。
