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ミラブル累計150万台突破、一家に一台から一人一台に、サイエンスHD

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特許技術による信頼性で急成長

サイエンスホールディングス(HD)が手掛けるシャワーヘッド「ミラブル」は4月時点で累計販売台数150万台を突破した。同社の青山恭明会長は「シャワーヘッドを交換する文化を日本に根付かせた」と自負。類似商品が多数出回った現在も、特許技術の「トルネードミスト方式」に裏打ちされた信頼感と口コミを通じて普及が進む。現在は40代の利用が最も多く、同社は若年層に向けた訴求も推進。4月26日には世代ごとにターゲットを絞った新商品「ミラブル爽」「ミラブル潤」「ミラブル艶」の3種類を発売した。

写真 人物 新商品3種と並ぶ青山会長
新商品3種と並ぶ青山会長

青山会長によると、ファインバブルを強みにしている競合製品は多数存在するが、泡の数を強調している製品が多いという。青山会長は「泡の数は重要ではない」とし、同社特許技術の「トルネードミスト」による1秒間に約2000回転の水流と泡を組み合わせた洗浄力が肝だと強調した。2018年の発売から急成長できたのは、確かな効果によって使用者の口コミで広まったおかげだとしている。

新商品の開発は2025年開催予定の大阪万博をきっかけにスタートした。同社は「大阪ヘルスケアパビリオン」に人間洗濯機「ミライ人間洗濯機」を出展予定。高齢化社会が進む中、介護施設における入浴補助の負担軽減につなげる狙いだ。浴槽に入ると、背中の脈動からストレスや疲労などをAIが判断。心理状態に応じて副交感神経を刺激する映像などをモニターで映す機能もある。AIが一人ひとりの年齢や肌状態を判断して水流などを調整することも可能だ。

こうした人間洗濯機の開発から、年代ごとに肌質や抱える悩みが異なることに注目し、世代別の肌に特化した3種類の新製品を生み出した。

3種類のミラブル「爽」「潤」「艶」は年齢や肌の悩み別に洗浄力や浸透力を調整している。同社が世代別の男女1万人の悩みを調査したところ、若年層の肌は油分が多く、ニキビの悩みが多いことが分かった。30歳までの若年層に向けた「爽」は広範囲を素早く洗浄することに長けており、余分な油分を洗い流すことに適している。

「潤」は肌の乾燥が気になる25~45歳向け。うるおいを重視しており「外角度トルネードミスト」や様々な角度から肌を洗える「ネットワークストレート」を搭載している。

45歳以上に訴求する「艶」は3種類の水流に切り替え可能で、設計時は特に苦労したという。肌を引き締める効果がある「ストレッチストレート」、高密度のミストで部分的に集中して潤いを与える「高密度トルネードストレート」、冷え性向けの「ウォームストレート」を搭載している。青山会長はデザイン性を評価しており、3種類の中で特に売れるのではないかとみている。

青山会長は「当社はミラブルで日本に付加価値を求めてシャワーヘッドを交換する文化を作ったと自負している」と話す。「ファインバブル専業メーカーとして、医療や農業の課題解決にも奮闘したい」と意気込みを語った。将来的には「一家に一台」ではなく、家族全員が自分にあったシャワーヘッドを使用する未来を実現させたい考えだ。

写真 人物 4月25日に実施したミラブル新商品発表会
4月25日に実施したミラブル新商品発表会

4月25日に実施した新商品発表会ではゲストとして松嶋尚美氏、近藤千尋氏、「ゆうちゃみ」氏が登壇。3種類の新商品の水流やミストに触れて体感する「触レポ」などを行った。

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