「面白さ」や「新奇性」を求めるグミユーザーの需要に応える
カンロは、空想上の果実をグミで表現した「空想果実 ウチャチャの実」を4月30日に全国のセブンイレブンで発売開始する。グミユーザーは味だけでなく、自由な形を生かした「面白さ」や「新しさ」を重視する傾向が強く、同商品はグミのファンに新しい楽しみ方を提供する狙い。「幻の果実」の設定も練りこみ「ファンタジー映画や小説が好きな人」をターゲットに設計した。ホームページやSNSと連動し、幻の果実が実在するかのような世界観を作り上げている。
![写真 商品・製品 「空想果実 ウチャチャの実」](https://cdn.advertimes.com/wp-content/uploads/2024/04/kanro_01.jpg)
グミ市場は年々拡大しており、インテージのデータでは2023年は前年比24.1%増となった。多種多様な新商品が発売される中、同社は2023年9月にグミの自由度の高さを生かした「空想果実」シリーズを販売。第1弾として、寒地に分布する設定の果実「キラスピカの実」を発売した。「空想の果実を食べられる」という世界観がSNSで話題となり、ユーザーからは味の感想や世界観に共鳴するコメントなどが寄せられた。広報担当者によるとファンタジーの世界観が好きな人に好評で、「今まで食べたグミの中で1番おいしい」という反響もあったという。
第2弾「ウチャチャの実」は、熱帯に生育する空想上の果実をイメージ。食感が異なる二層構造とグラデーションのような粒色で、これまで体験したことのないような新しい味と食感を目指した。パッケージに描かれているウチャチャの実はCGやAIではなく、実物の立体造形を撮影。裏面には発見者の手記を掲載するなど、パッケージやデジタル上で公開されている情報からストーリーをイメージしてもらう考えで、広報担当者は「ユーザーと一緒に物語を作り上げ、共創していくことも狙いのひとつ」と話した。
空想果実の設計はメンバーの子どもを含む家族からもアイデアを募った。数十の候補から様々な要素を組み合わせて開発。メンバー自身が空想して楽しめるかどうかを特に重視したという。具体的な販売目標は非公開だが、新規客の取り込みにも期待を寄せる。
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